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3階増設記念でマルチコミュニティのイベントが開催

コワーキングスペース「Co-Edo」に常連ITコミュニティが大集合!

2016年08月09日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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教育用のサンプルアプリを作るコミュニティを作りたい!

 HTML5ベースのアプリ開発プラットフォームである「Monaca」の開発元としておなじみのアシアルのジャスティス岡本さん。「勉強会やLTは呑んでから始める者と教わったので」ということでまずは乾杯し、「プログラミング教育に関するコミュニティ立ち上げの件」というLTをスタートさせた。

教育用のサンプルプログラムを作る勉強会を検討しているジャスティス岡本さん

 岡本さんのLTはプログラミング教育関係のコミュニティを立ち上げたいという相談だ。自身がプログラミングを教えている中で、岡本さんは「サンプルアプリが足りない」という声を先生たちから聞いてきたという。「GitHubに行けばソースコードはやまほどあるのに本当か?」と思ったが、商用教材の付録は利用規約が細かくてうまく使えないとか、オープンソースのコードはでかすぎるという課題がある。「PHPの教育のために、WordPressのコードをハックしてよいのか、僕にはちょっとわからないんですよ」と岡本さんは語る。

 では、必要なサンプルアプリの要件とはなにか? まずは自由に使えること、そして256行~1024行程度のコンパクトさを持つこと、そして改造・改良して自分の作品が作れることなどが重要だと岡本さんは語る。「誰でもアップデートできると、自由にフォークして活用できる。先生たちも教材の一部に安心して組み込めて、ハッカソンやアイデアソンにもバンバン使える」(岡本さん)。

必要なサンプルアプリの要件

自由なサンプルアプリの価値

 コミュニティ名は「あんこDB」で、とりあえずマスコットキャラクタも決まっている。内容としては、Co-Edoで自由なサンプルアプリを開発し、情報交換も活発にやりたいという。とはいえ、教育用のサンプルアプリを作るというニーズがわからないので、秋口の開始に向けてメンバーを募集しているという。

OSSのチケット管理ツール「プリザンター」の勉強会やるよ

 「プリザンター」というWindows版のチケット管理ツールを作っている内田太志さんも、プリザンターのコミュニティを作りたいというLTを披露した。

Windows版のチケット管理ツール「プリザンター」の開発者で、コミュニティを作りたい内田太志さん

 プリザンターはRedmineのようなオープンソースのチケット管理ツール。普段はSIerで勤務する内田さんは「Excelだらけのプロジェクト管理をやめ、仕事を楽にするツール」として開発したという。単に一覧表を作るだけではなく、ガントチャートやバーンダウンチャート、時系列チャート、カンバンなどで使え、作業量や負荷などをチケット管理。「プロマネやりたくないという人もいるんですけど、もっとかっこよくマネジメントできるよう根付かせていきたい」と内田さんは語る。

 「8月29日に初めてCo-Edoで開催する勉強会には2名ほど申し込んでくれた」という状態。Azure上でハンズオンしながら学べるということなので、興味がある人は申し込んでみてほしい。

エンジニアにとっても重要な法律勉強会

 「エンジニアのための法律勉強会」を紹介したのは可知豊さん。マニュアル作成やテクニカルライティングを手がける中、同勉強会でOSSのライセンスなどについて話しているという。

エンジニアのための法律勉強会を紹介する可知豊さん

 エンジニアにとっても法律は切っても切り離せない関係。可知さんが、受託開発をやっている人、従業員、経営者、OSSを仕事で使っている人などに挙手を求めると、当然多くの参加者が手を挙げる。それを見た可知さんは「みなさん、この勉強会の対象者です!」と会場を沸かす。

 過去にやった内容としては、「受託開発時の契約の注意事項」や「判例に学ぶ受託開発の注意事項」「納期責任と瑕疵担保責任における注意事項」など重々しいが、エンジニアやIT企業にとっては目をそらせない内容だ。こうしたヘビーなテーマを本職の弁護士が判例を元に解説してくれるという。過去はオープンソースのライセンスやエンジニアにとって重要な労基法、請負法関係、クリエイターにとって重要な著作権、スタートアップのための会社法や民法など数多くの勉強会を開催。ハイペース過ぎて、最近はネタ切れでペースが落ちているが、リクエストに応じて勉強会を開催したいという。

さくらクラブもいいけど、やっぱりCo-Edo最高!

 大阪から後先考えずにイベントに参加したというはやつ~さんことさくらインターネットの林雅也さんも急遽LTに登壇した。林さんはKOF(関西オープンフォーラム)の実行委員を務めるほか、RubyやWordPress、なでしこなどのコミュニティにも出入りする生粋のコミュニティ人。「昨日はネットにつながらなくなって会社とも、家族とも連絡とれなり、情緒不安定になった。でも、コワーキングスペースでイベントに参加したら、落ち着いてきた。やっぱり物理最高だなと」いうのは林さんの弁だ。

さくらインターネットのユーザーグループ「さくらクラブ」を紹介する林雅也さん

 今回紹介したのは、林さんも立ち上げに関わったさくらインターネットのユーザーコミュニティである「さくらクラブ」。最近では「Linux初心者もくもく勉強会 in JUSO Coworking」や「Unix考古学の夕べ in 福岡」などを開催し、先日は鹿児島の桜島で「さくらじまハウス2016~エンジニアの熱量が爆発する~」が行なわれた。

 Co-Edoのすばらしさは「みなさんのおっしゃる通り(笑)」ということでまとめた林さんは、リモートでの参加をCo-Edoに要望。最後、「物理コミュニティの最先端としてCo-Edoさんがある。コミュニティに愛されるCo-Edo最高!」と述べ、急ごしらえながら中身の濃いLTを締めた。

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