出力までのわくわく感が楽しい
ポラロイドのプリンター内蔵デジカメ
今回はプリンターを内蔵したデジカメ「ポラロイド スナップ」を試用してみた。ソフトバンク セレクションで1万7280円で販売している。
プリントには専用の「ポラロイド ZINKペーパー」を利用する。昔懐かしいポラロイドの正方形に近いフォーマットとは違い、50×76mmの長方形だ。また、ジンクペーパーはシールにもなっているので、写真を好きな場所に貼って楽しむこともできる。
ポラロイド スナップの撮像素子は約1000万画素で、レンズの画角はだいたい35mm判換算で28mmくらい。撮影モードはオートのみ。カラー撮影のほかにモノクロとセピアを選択できる。背面液晶はなく、電源スイッチを兼ねたビューファインダーが備わっているのみ。
記録メディアにはmicroSDカードを利用可能で、用紙が入っている場合には撮ったら印刷され、メディアにも記録される。用紙が無くなった場合にはメディアにデータが記録される。
カメラの機能としてはただシャッターを切るだけに近い。気楽に撮りたい方向にレンズを向けて撮れればよし、といった感じで気を抜いて楽しむデジカメだ。
逆に、あまり厳密にフレーミングにこだわったり露出を考えるようなデジカメではない。おおよその画角は決められるが、中心に据えたつもりでもズレてたりするので、正直言ってあてにならない。
近距離での視差補正もないので、近い場所を撮るときにはかなりの注意が必要だが、そもそも近距離ではピントが合わない。少なくとも1m程度は離れたほうがいいだろう。
一番重要なのは撮った画像がすぐにプリントされること。プリントはだいたい対角3.5インチ程度で、大きめなデジイチの背面液晶よりもちょっとだけ大きく、名刺よりも小さいサイズとなる。
ただし、出てくる絵はポラロイドっぽい発色と質感描写でちょっと楽しめる。印刷時間はシャッターを切ってから30秒くらい。昔のポラロイドフィルムと違って真っ白い紙からじわじわと絵が浮き出てくるのではなく、排出時にすでに見えるようになっているのはまさにプリンターという感じだが、出てくるまでのワクワク感はある。また、ポラロイドっぽくなるように白フチをつけることも可能になっている。
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