PC売り場へ行っても展示されているのはほとんどノートPCという昨今。メインマシンとしてのポテンシャルを持ちながら、お手頃価格のマシンもかなり多くなってきた。今回紹介する富士通のノートPC「LIFEBOOK WU1/X」は、10万円を切る価格ながらしっかりとした基本構成となっているマシン。
ハイエンド機に匹敵するスペックというわけにはいかないが、通常必要とされるマシンスペックを十分に兼ね備えており、さらにノートPCの利点である持ち運びしやすい大きさと重さのPCだ。もしデスクトップなどのメインマシンを持っているのであれば、「LIFEBOOK WU1/X」をセカンドマシンとして使うということも考えられる。
CPUにはインテル Core i3-6100Uプロセッサー(2.30GHz、2コア/4スレッド)を搭載。グラフィックスはCPUに内蔵されているIntel HD Graphics 520となる。重たい描画を使うソフトなどには向かないが、Windowsマシンとして作業などをするには十分なスペックだ。
外観は幅322mm×奥行き255mm×高さ21mm。ディスプレーにはノングレアの13.3型液晶を採用している。11型のノートPCに比べて若干大きく感じるが、持っていて特に違和感はない。また、折りたたみ部分はアールがついており、片手で持つのにちょうどなじむようになっている。
本体重量はバッテリーを含めて1.55kgでかなり軽いと感じた。この重量であれば持って歩いても負担を感じることはないだろう。厚さは21mmと、かなり薄いマシンという印象を受ける。
外部出力は、USB 3.0ポートが3基あり、周辺機器の接続も支障はない。さらに、映像出力にはHDMI出力とアナログRGB出力端子の2系統が用意されている。SDカードリーダーも標準装備であるほか、1000BASE-TのLAN端子がついているのもうれしいところ。出張先などで有線しかないという環境でもこれで対応できる。
ネットの接続は無線LANとしてIEEE802.11 b/g/n/acが搭載されており、ブラウジングなどの速度は特に遅いという印象はなかった。ストレージは500GBのHDDが搭載されている。本機の場合、さまざまなプリインストールソフトが入っているので少し容量が心許ない感じがある。SDカードリーダーが搭載されているので、それを外部ストレージとしてデータなどは逃がすというのも1つの手だろう。
「LIFEBOOK WU1/X」の基本構成は次の通りだ。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | LIFEBOOK WU1/X |
CPU | Intel Core i3-6100U(2.30GHz) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 520 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 500GB HDD |
ディスプレー | 13.3型ワイド(1366×768ドット) |
光学式ドライブ | - |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1 |
インターフェース | USB 3.0端子×3(右側面×1、左側面×2)、HDMI出力端子、アナログRGB、SDカードリーダー、マイク・ラインイン・ヘッドホン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子、有線LAN端子 |
内蔵カメラ | 約92万画素ウェブカメラ |
サイズ/重量 | およそ幅322.0×奥行き255.0×高さ21mm/約1.55kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
次回は、「LIFEBOOK WU1/X」の操作感やCPU性能の実力などについて解説する。