このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第155回

国内上陸もまもなく!? 世界に広がる「ポケモンGO」の盛り上がりをまとめる

2016年07月20日 16時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

リテンション、課金の面でもゲームの優等生

 このように、世界で大きな関心を集めるPokemon Go、ゲームアプリとしての成績も悪くない。SurveyMonkeyがインストールした翌日にアプリを利用した比率を調べたところ、10人中7人が該当した。2日後、3日後も大きく減少しておらず、60〜70%を推移している。ゲームアプリの平均が30%を下回るレベルというから、かなりの優等生といってよいだろう。ユーザーはお金も投じている。米国の1ユーザーあたりの売上は0.25ドル、これもゲームアプリの平均0.1ドルの2.5倍だ。

 だが課題はこれからだ。スマホ黎明期に「Angry Birds」や「FarmVille」などが大ブームとなったが、当時の勢いは今はない。Angry Birdsは「Star Wars」とのコラボなど変化を出そうと試みているが、大きなヒットになかなかつながらない。

 そう考えるとポケモンGOも、いずれは同じような課題に直面すると容易に予測できる。それでも、なかなか起爆しないARを一気にマスに普及させたという点や、体の動きが伴う活動的なゲームという点で、ポケモンGOの功績は評価されてもいいのかもしれない。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン