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午前2時、踏み切りに担いでいかなくてもOK

スマホで天体観測の時代がキタ!夏の夜空をタッチ撮影だ

2016年07月19日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII.jp

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組み立て時間は約1時間。子供と一緒に作ろう

 ということで、さっそく組み立てに挑戦。対象年齢は15才以上となっていて、小学生が単独で作るにはちょっと難しいのかな? ペーパークラフトなので、プラモデルのように部品をくっつけるのではなく、折り曲げて形を作り上げていくので、組み立て説明書の2次元で描かれた図版を、3D的に頭のなかで解釈していかなければならない。

 というわけで、夏休みの自由研究向けに1台と考えている人は、親が指導しながらゆっくり子供と一緒に組み立てていくのがいいでしょう。

 それから、組み立ては現地だと失敗する可能性大。しっかりとしたテーブルの上で落ち着いて組み立てるのが吉で、自宅で組み立てるのがベストだ。

 今回、息子たちがまだ幼稚園の筆者は、単独で組立作業を開始。厚紙シートは全部で9枚。すべて切り込みが入っているので、手で型を抜けるようになっている。これなら子供でもカンタン。折り曲げ線もエンボス加工されているので、手で曲げられるが、厚紙のため定規などをあてて折り曲げるのが綺麗に仕上げるコツだ。

組み立てにカッターなどは要らず、手だけで切り取れる。また、折り目は定規をあてるとまっすぐキレイに仕上げられる

白い厚紙の中央にレンズがはめ込んである。レンズには凹凸があるので、向きを間違えると望遠鏡にならない。要注意

 接着剤を使う箇所もないので、作業的に難しいことはない。パーツは豊富だが、ゆっくり&しっかり組み上げて完成まで1時間ほど。

 間違えてはいけないのが、内部が黒色になるというところ。なんとなく色の付いているほうが外側という先入観があるが、内側が黒くなるように組み立てていく。また、レンズの向きにも注意。3つのガラスレンズが同梱されているが、凹凸が付いているので、逆向きに付けてしまうと望遠にならない。切り込みが付いているので判断しやすくなっているが、注意して作業したい。

 最後に面ファスナーでスマホ台と望遠鏡を固定するのだが、上手くレンズ部分に合わせるにはちょっとコツがいる。まずカメラアプリを起動し、望遠鏡を明るい場所へ向けてレンズに光が入るようにしたら、その光がカメラのセンターにしっかり写るように調整しよう。一度スマホの位置を決めてしまえば、スムーズに天体観測が進むので、ここは妥協せず時間を掛けて調整しよう。

スマホの位置合わせは、カメラアプリを立ち上げ、明るい場所でレンズから入る光をしっかりセンターで捉える位置に貼り付ける

夜になるまでアクションカメラで遊ぼう!

 天体望遠鏡も完成して、いざ息子たちと天体観測へ。といってもそれだけでは息子たちも満足しないので、日が沈むまで別のガジェットで楽しむことにした。

アクションカメラ「ACAM-F01SBK」を自転車に付けてみたところ。液晶が付いているので、画角を確認しながら設置ができるのがいい

 持参したのはエレコムのアクションカメラ「ACAM-F01Sシリーズ」(価格は2万4624円)。最近、写真も動画もスマホに頼りきっていて、なかなか別途カメラを持参なんてしないのだが、スマホでは難しい水辺や自転車を運転しながらの撮影といった状況だと、この手のアクションカメラが有効だ。

 ACAM-F01Sはカメラ本体のほかに、IPX7に準拠した防水ハウジング、自転車などに取り付けるハンドルマウント、腕やショルダーバンドに固定するバンドマウント、クルマのダッシュボードなどに固定する粘着マウントが同梱されていて、このセットを購入すればあらゆるシーンで撮影できる。

防水ハウジングに自撮り棒を付けて撮影。ただ、音は収録できないので念のため

 基本スぺックは、本体サイズが58.5×31.6×43.5mmと手のひらサイズ。防水のハウジングケースを付けてもコンパクトさは損なわれない。映像はフルHD/25fpsかHD/50fpsの切り替えが可能。画角は100度でデータはマイクロUSBメモリーに保存でき、動画の形式はAVI、最高ビットレートは35Mbpsとなっている。

 静止画も撮影可能で、1200万画素のJPEGを保存できる。録画時間は満充電から約90分とホビー用途としては必要十分のスペックだ。カメラや防水ハウジングの底面には三脚用のネジ穴があり、カメラ用の三脚や自撮り棒に付けて撮影も可能。2インチの液晶も搭載しているので、このカメラだけで撮影から確認までできるのも便利だ。

水中に沈めてみた。当然問題なく撮影可能。なお、この手の撮影に水の濁りは禁物。できるだけキレイな海や川で使いたい

 水辺で使ってみたが、防水ハウジングに入れてもクリアな映像で、水に沈めて撮影しても問題なし。水から上げたあとは、一度レンズ前の水滴を拭かないとキレイに撮影できないので注意しよう。なお、防水ハウジングを使っているときは密閉されているので音が録れない。水中撮影特化の装備として考えよう。

 映像は特に白飛びもせず適正な露出で撮影でき、フルHDだと25fpsだがカクついた感もなくキレイに撮影できた。自転車に付けても撮影してみたが、野山をマウンテンバイクで走ったら面白い映像が撮れることだろう。

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