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プジョー・シトロエンが独自のクリーンディーゼルを日本に投入

2016年07月13日 16時29分更新

文● スピーディー末岡/ASCII

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 日本と比べてディーゼルエンジンが盛んなヨーロッパ。プジョーは1958年に初めてディーゼルエンジン搭載車を発売したくらい歴史が長い。

 そんなプジョーを擁するPSA(プジョー・シトロエン)グループは、新開発のクリーンディーゼルエンジンを搭載したモデルを、プジョー、シトロエン、そしてシトロエンから誕生したDSブランドから合計14モデルを発売する。

 新型ディーゼルエンジン「BlueHDi」を搭載するラインナップは、プジョー「308 Allure/308 SW Allure」、「308 GT/308 SW GT」、「508 GT/508 SW GT」、シトロエンは「C4」、DSから「DS4」「DS4 CROSSBACK」の9モデルが第1弾として発売され、今年中にプジョー「3008」、シトロエン「Grand C4 Picasso」DS「DS5」などにもディーゼル搭載モデルが設定される。

かなり古くからディーゼルを手がけていたPSAグループ

今回発表されたラインナップと金額

運転する楽しみを奪わず、低回転からパワーとトルクを出せるディーゼルエンジンに仕上がっている

 BlueHDiは、エンジンに直結する酸化触媒(ODC)で炭化水素(HC)と一酸化炭素(CO)を酸化し、AdBlueR(尿素水溶液)式SCR(Selective Catalytic Reduction)システムで窒素酸化物(NOx)を浄化し、DPF(Diesel particulate filter)で微粒子物質(PM)を除去するシステムで、通常DPF→SCRという流れが一般的だが、BlueHDiでは配置が逆になっていることが特徴だ。この配置により、NOxの90%を除去することができたという。また下流のDPFも99.9%のPMを除去している。

エンジンから排気までの流れ

一次は0%になったディーゼルのシェアも、2015年には5.7%まで戻ってきた

BlueHDiと浄化機構。ほかのメーカーと違い、SCRがDPFの前にある

 クリーンでいて、燃費も良く、さらに低回転から太いトルクを発生させるBlueHDiは2種類用意されている。2リッターバージョンは最高出力180ps/3750rpm、最大トルク400Nm/2000rpm、1.6リッターバージョンは最高出力120ps/3500rpm、最大トルク300Nm/1750rpmというスペック。どちらも低回転でパワーとトルクを絞り出すことがわかる。

 ハイブリッドではなく、あえてディーゼルエンジンを突き詰めたPSAグループ。今後のラインナップにも積極的にBlueHDiを搭載していくという。

BlueHDiを搭載するモデル

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