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物理/仮想の相関関係や依存性も可視化、トラブル原因追及を容易に「Virtual Network Assurance」

CA、SDN/NFV環境のパフォーマンス監視新製品を国内提供開始

2016年05月30日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 CA Technologies(日本CA)は5月27日、マルチベンダーのSDN/NFV環境に対応するパフォーマンス監視新製品「CA Virtual Network Assurance」の国内提供を開始した。物理/仮想/論理ネットワークが複雑に入り組む環境下での障害/トラブル原因追及を容易にする。

「CA Virtual Network Assurance」のダッシュボード画面例(この画面ではコンピュートノードのCPU/メモリ使用率などを表示)

同製品について語る、米CA シニアプリンシパルプロダクトマネージャーのティム・ディエップ(Tim Diep)氏

同じく、日本CA DevOps ソリューションセールスディレクターのマティ・カフェマン(Matty Kaffeman)氏

SDNコントローラーやオーケストレーターから収集した情報を統合、可視化

 CAはこれまで、DevOps(Agile Operations)分野の製品として、物理ネットワーク/インフラレイヤーを対象としたパフォーマンス監視製品「CA Performance Management」や障害管理製品「CA Spectrum」を提供してきた。

 今回提供を開始したCA Virtual Network Assurance(VNA)は、このPerformance ManagementやSpectrumのモニタリング機能を仮想ネットワーク/インフラレイヤーに拡大するもの。マルチベンダーのSDNコントローラーやクラウドオーケストレーターと接続し、そこから収集した仮想ネットワーク/仮想マシンのデータを標準化/統合/整理したうえで可視化する。

Performance ManagementやSpectrum(左)は物理レイヤーを、新しいVirtual Network Assurance(VNA、中央)は仮想レイヤーを対象としたモニタリング製品(右列はSDN/NFVのスタック)

 VNAは、SDN/NFV環境からインベントリ/パフォーマンス情報を収集する「コレクター」と、その情報を統合/整理し、インベントリ間の相関関係をマップ化する「ブローカー」で構成される。情報ソースとして対応するSDNコントローラー/オーケストレーターは「Open Contrail」「Open Daylight」「VMware NSX」「OpenStack」など。

 単独でVNAを導入することも可能だが、Performance Management/Spectrumと連携させることで、物理/仮想の情報を統合し、相関関係や依存性も可視化できる。これにより、物理/仮想の両レイヤーをまたぐかたちで、ボトルネックや障害原因の追及が容易に行える。また、パフォーマンス劣化の発生時時などに、ポリシーベースで自動回復させる「オートヒーリング」機能も備える。

 なおVNAは、Performance Managementなどと同様にキャリアグレードの高いスケーラビリティを備える。マルチテナントにも対応しており、各テナントのサービスチェーンがどのように構成されているのかを可視化し、それぞれの構成要素(VNF)のパフォーマンスまでドリルダウンして調査できる。

サービスチェーンの構成要素(NFVs)を可視化し、さらにそこからドリルダウンして各NFVのパフォーマンスなどを確認できる

キャリアだけでなく、デジタル・トランスフォーメーション時代の企業にも

 米CAのディエップ氏は、旧来の物理ネットワークからSDN/NFVの新しいネットワーク環境へと変革していくうえでは、「ネットワークモニタリングも新しい環境に対応していく必要がある」と語る。

 旧来の環境と比較すると、SDN/NFV環境は「構成変更が多い」「物理/仮想/論理/オーバーレイのネットワークが混在している」「“デバイス視点”ではなく“サービス視点”でのコンフィグが求められる」といった違いがある。さらに、技術としての歴史が浅い(まだ成熟していない)ため、パフォーマンストラブルが起きやすいという現実もあるという。

 その一方で、顧客がモニタリングツールに求めるものは徐々に拡大してきた。かつてはネットワーク機器やサーバーの障害監視だけだったものが、仮想サーバーや仮想ネットワーク、クラウド基盤なども監視対象に含むようになり、現在はパフォーマンスやサービスレベルなど「サービス視点」でのモニタリング能力が要求されるようになっている。

モニタリングツールに求められる機能は拡大しており、より「サービス視点」での監視項目も必要とされている

 「そもそもVNAを開発したきっかけは、あるテレコムサービスのCA顧客から『こういう製品ができないか』と言われたこと。このツールを導入することで、複雑化してしまったSDN/NFV環境においても、障害やパフォーマンス劣化の原因が特定しやすくなる」(ディエップ氏)

 また日本CAのカフェマン氏は、IDC調査では国内のSDN/NFV市場が現在(2016年)の400億円から、2020年には1400億円にまで拡大すると予測されていることを紹介。テレコム顧客だけでなく、デジタルトランスフォーメーション時代に“アプリケーションエコノミー”を推進するエンタープライズもSDNの動きを牽引していくだろうと語り、VNAの採用が期待できると語った。

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