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時速72kmのドローン 立川でぶっ飛ばしてきた

2016年05月02日 17時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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立川の空にドローンが飛んでいく

 教室に戻ってみると、しげしげとPhantom 4をながめるお客さんの姿が。カメラマンの大滝功一朗さんという方だった。

 大滝さんはPhantom 2時代からのユーザーだ。当時は今の完成されたPhantom 4より「カスタムの幅が広かった」と大滝さん。まだ専用ジンバルがなかったため振動対策にゴムをかませるなど撮影用に工夫(改造)して使っていたとか。

 「1年で本当あっという間に変わりましたよね。去年の今ごろPhantom 3が出たばかり、量販店に行っても小さなコーナーにちょっとあっただけだったのに」

 大滝さんは校庭で自動追尾を試したいという。「校庭はいいですね、校庭いっしょにいいですか」と謎のお願いをして、ついていかせてもらった。

 校庭でドローンが飛んでいる光景はものすごく異様だった。

ごく普通の校庭だ

ドローンが飛んでいるだけで狂気を帯びる

立川の空をドローンが飛んでいく

 ちょっと先にはマンション、民家。ぶおおおとローター音を響かせて飛んでいく姿はどう見ても未確認飛行物体だ。確認はできているから確認飛行物体か。地上150メートルという規制はあるが、Phantom 4はしっかり宇宙船に見えた。

 離れたところをヘリコプターが飛んでいく。

 「あのくらいの高度までは全然いけますね」

 黒田さんがぽつりと言った。

 ふたたびふりかえると、セキドの男性従業員が校庭を小走りに駆けていた。糸がついたPhantom 4が男性の後を追っていた。自動追尾は成功らしい。大滝さんはコントローラーを握ったまま、感心したようすでPhantom 4を見あげていた。

 ぶううぅぅんと音を立てながら、立川の空をドローンが飛んでいく。

 圧倒的な風景を目の当たりにすると、SF的という表現はとても陳腐になる。考えてみれば日常はすでにSFだ。空間には見えない電波が満ち、自分の行動はネットワークごしに送信されて人工知能に解析されている。日常にふとした不安や疑問を感じたら、SEKIDOのTwitterを確認してから立川に行こう。


SEKIDO DJI Experience Store

住所 東京都立川市富士見町6-46-1
旧多摩川小学校 たちかわ創造舎 A棟 1階
営業時間 10:30~18:00 火曜定休
公式Twitter @SekidoCorp
※施設ではあくまでも購入前の体験フライトが可能です
※もっている機体を持ち込んでのフライトはできません




盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中

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