廃校の教室にドローンストアが
立川駅からバスにゆられること約7分、やってきたのは「たちかわ創造舎」。
2004年に廃校となった多摩川小学校の校舎を再利用した地域活動拠点だ。もともとフィルムコミッション、ドラマの撮影によく使われていたが、いまではシェアオフィス、イベントスペース、演劇ワークショップなどに幅広く使われている。
いざ入ってみると、本当に普通の校舎だ。今からドローンを飛ばすのかと考えると学園SFまんがの世界に入りこんだような気分になる。「SEKIDO」の立て看板にしたがい、教室の壁が水色に塗られた廊下を行く。
「SEKIDO」と書かれた教室に入ると、木製カウンターにドローンが整然と並んでいた。Phantom 3 Professional、Phantom 4、Inspire 1 Pro。ドローンを持ち歩くためのリュックやバッグまで。ドローンを試して、買って帰れるしくみだ。
教室で出迎えてくれたのはセキドの木伏裕一さん。木伏さんはストラテジープランニングディビジョンシニアディレクターというすごい肩書きがある。
「ストアは4月1日にできたばかり。Phantom 3とPhantom 4の体験フライトができる販売店としては日本初ですね。同日、神奈川・金沢八景の近くにあるスポーツ施設内に練習場もオープンしています」(木伏さん)
立川にストアができたのは映像系の知人に紹介されてのことだとか。ドローンは映像機器として扱われているのだと感心した。体験フライトできるのは校庭と体育館、試し撮りもできるため、映像関係者も見に来るのだという。
「このあたりは本来なら人口密集地にあたるので許可が必要ですが、体験フライトのためセキドが申請しているんです。体験フライトの際は必ずスタッフが立ち会い、使い方の補助をするようにしています」(木伏さん)
体験は無料だ。すばらしい。体験できる時間はSEKIDO公式Twitterアカウントで告知している。ドラマや映画の撮影と重なり、体験フライトのスケジュールがずれることもあるが、なるべくスタッフが調整してくれるという。
教室を出て、向かったのは体育館だ。