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3つのアートな特徴を持つ「Huawei P9」

「スマホカメラに革命を起こす」ライカと提携したHuawei P9発表会レポート

2016年04月08日 09時00分更新

文● 山根康宏 編集●ゆうこば

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発表会はロンドンのテムズ川沿いにあるBattersea Park内の「Battersea Evolution」で行なわれた。会場の外壁にはデュアルレンズをモチーフにした案内とアーティスティックな写真が掲示され、新製品のイメージを盛り上げてくれる

 4月6日にファーウェイが発表した最新スマホ「Huawei P9」と「Huawei P9 Plus」はライカと提携し、スマホのカメラに新たな革命を起こす意欲的な製品だ。カメラだけではなく本体の機能やデザインなど、P9とP9 Plusはどのように進化したモデルなのだろうか?

スマホカメラの次のステップは、
世界最高峰のカメラメーカーとの提携

発表会に登壇したファーウェイ・コンシューマービジネスグループCEOのリチャード・ユー氏

 まずは、ファーウェイの過去3年間のPシリーズが「高級な本体仕上げのクラフツマンシップ(職人技)」と「最高のカメラ体験」を提供して来たと、これまでの製品を振り返った。いずれの製品もさまざまな賞を受けたとのこと。カメラ機能ではP6が4センチのマクロ撮影に対応、P7がデジタル一眼レフレベルの画像処理プロセッサー(ISP)を搭載、P8が世界初の4色RGBWセンサー搭載など、Pシリーズの歴史はファーウェイのスマホカメラ技術の歴史でもある。

 「Next Level of Smartphone Photography」。スマホのカメラの次のステップはどうするのか? ファーウェイの出した答えは、世界最高峰のカメラメーカーであるライカとの提携だった。ライカの技術と豊富な経験は、スマホのカメラに革命をもたらすものになるだろう。

Huawei P9の3つの特徴は「アート」で表せる

 P9は3つの「アート」な特徴を持つ。「クラフツマンシップのアート」、「写真のアート」、「テクノロジーのアート」だ。

 Pシリーズは高性能な製品であると同時に、スマートでありファッション性を持ったハイグレードな製品だ。その最新モデルとなるP9は、単純な機能進化だけではなくアーティスティックな要素をふんだんに製品に盛り込んでいる。

 1つ目の特徴の「クラフツマンシップのアート」の説明として、まずはデザインや本体の仕上げの美しさをアピール。P9のディスプレーは5.2インチ。4.7インチとワンクラス下の「iPhone 6s」より本体サイズはわずかに大きいものの、継ぎ目のないユニボディー構造の本体は手のひらになじむようなオーガニックなデザインとなっており持ちやすい。両者を手に持ってみるとほとんど大きさが変わらないと感じられるだろう。

 背面側はデュアルカメラを搭載しながらカメラ部分のでっぱりを無くしている。競合となる「Galaxy S7」や「iPhone 6s」は他社製品はどちらもカメラ部分が出っ張っている。また、本体の厚みも6.95ミリと7ミリを切っており、これも他2機種より薄い。さらにはこの薄さで3000mAhの大型バッテリーを搭載している。

 ホワイトモデル以外は側面のカーブラインにヘアライン加工が施され、光の当たり具合で美しい外観を表す。これは金属の質感をより高めるための加工でもある。PシリーズのPは「プレミアム」の意味もあるが、その名の通り高級ある仕上げとなっている。

 ホワイトモデルはセラミック調仕上げで、メタルとは異なる自然の風味を出した表面処理となっている。アルミのボディー上に5層の素材で仕上げており、最表面はクリアコートが施されている。そのため傷にも強く、光沢感も高い。

 P9の本体カラーは「セラミックホワイト」「ヘイズゴールド」「ローズゴールド」「チタニウムグレイ」「ミスティックシルバー」「プレステージゴールド」の6色と、カラーバリエーションが広がった。ゴールドを2色用意しているのは中東やアジア市場を意識したものかもしれない。なお、「HUAWEI」のロゴは前面と背面両方に入っている。

 P9の2つめの特徴である「写真のアート」。ここではライカのCEO、オリバー・カルトナー氏が登壇しファーウェイとの提携の目的を説明した。

 ライカはプロからコンシューマー層まで、あらゆるカメラ愛好家のニーズに応えるカメラを製造してきた歴史がある。スマホのカメラにもより高いユーザー体験を提供するためには、スマホをよく知っているメーカーとの提携が必要であり、その相手がファーウェイだったとのこと。これからの時代はコネクティビティーが需要であり、スマホはすべての人をクリエイティブな写真家にする可能性を持っている。ライカとファーウェイのパートナーシップは、新しいレンジの製品を生み出す可能性を秘めており、エキサイティングなビジネスの時代の始まりと話した。

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