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アップルのIoT向けプラットフォーム「HomeKit」に対応

iPhone・iPadのSiriで自由に操作できる新型「Philips Hue」が登場

2016年04月06日 08時00分更新

文● ゆうこば

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 フィリップスライティングジャパンは、スマートLED照明「Philips Hue」の新製品を国内で発表しました。アップルのIoT向けプラットフォーム「HomeKit」に対応した「Philips Hue ブリッジ」を使えば、Hueシリーズの照明をiPhone/iPadの「Siri」で操作することができます。

光量の上がった新型ランプと
HomeKit対応の要「ブリッジ」が発売

発売になった「Philips Hue スターターセット v2」(写真内の「Philips Hue Tapスイッチ」は含まれない)

 「Philips Hue スターターセット v2」は「Philips Hueシングルランプ 800lm」3つと「Philips Hue ブリッジ」1つがセットになったもの。実売価格は2万9000円前後で、Hueを初めて使う人向けのセット製品になっています。

 また、「Philips Hueシングルランプ 800lm」と「Philips Hue ブリッジ」はそれぞれ単体でも発売。シングルランプは現行モデル(600ルーメン)に比べ、光量が約130%アップの800ルーメン(80ワット白熱電球に相当)へパワーアップ。ブリッジはすでにHue製品を導入している人向けで、今回発表になった800ルーメンのものも600ルーメンの現行機も接続可能。どちらのランプであってもSiriで操作可能となります。なお、それぞれの実売価格は8000円前後。

新発売のブリッジがアップルの「HomeKit」に対応するための「ハブ」の役割をもつ

 従来のHueのランプをスマホなどから操作する場合は、WiFiなどで直接ランプに対して命令を送っていました。しかし、今回発表になったブリッジは家庭内のランプをまとめるハブの役割をもち、ランプにはWiFi(2.4GHz帯のみ)で、家庭内ネットワークには有線LANを使って接続します。ブリッジがアプリやiOS(Siri)からの命令を受け取り、それぞれのランプのオン・オフや調光をするわけです。

Siriに対して「ランプをブルーにして」と言ったところ「お望み通り、ブルーにします!」と返され、ランプは青色に

 Siri経由での操作は「ランプをブルーにして」などといったコマンドで実行できます。色以外にもHueアプリで作成したレシピ(「夕焼け」や「色鉛筆」、「集中する」など)の名前を伝えることも可能。Siriでの操作はアップルのIoT向けプラットフォーム「HomeKit」対応による恩恵ですが、現状日本では、2015年発売のApple TV(第4世代)との連携(再生している映画のシーンごとに自動で照明が変化するなど)は利用できないようです。

アプリやほかの機器との連携で
自宅が一気に未来の家と化す

ITジャーナリストの林信行氏(左)とメンタリストのDaiGo氏。スライドは林氏の自宅の風呂場でHueを使っている様子

 発表会では、利用者のトークセッションとして、アスキーでもおなじみのITジャーナリスト・林信行氏とメンタリストのDaiGo氏が登壇。林氏は「ブリッジは最大の発明」と語り、時計を置かないという自身の執筆スタイルにあわせ特定の時間にランプを点灯させる使い方や、先日発売した「9.7インチiPad Pro」のTrue Toneディスプレイをレビューするために重宝したというIT記者向けのハックを提案。DaiGo氏は「睡眠周期をとれるアプリと組み合わせて、音だけではなくHueの点滅を目覚まし用に使っている」や「1日の生活リズムをHueにプログラミングしている」など、メンタリストらしい実用例を挙げていました。

すでに公開されている数多くのアプリと今後登場するHomeKit対応製品で、利用シーンはグッと広がる

 Hue単体としては家からでも外出先からでも操作できるスマートなLED電灯と利便性は変わりません。しかし、ブリッジを接続しHomeKit対応にすることで、たとえば、人感センサーやカメラとHueで防犯機能など、今後登場する可能性のあるHomeKit対応のIoT製品と組み合わせることによって利用できるシーンは一気に広がります。

 今回発表になった製品は各Apple StoreやApple Online Storeなどですでに発売中。家をより未来的で便利な環境に変えてみたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

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