大人気のUSB DAC「Chord Mojo」は手のひらに収まる究極のポタアン
2016年04月05日 12時00分更新
ポータブルでもいい音を楽しみたいという需要は、近年加速している。ヘッドフォン、イヤフォンのみならず、ポータブルアンプも登場し、すでに愛用している人もいるだろう。
得られるエクスペリエンスとしては、卓上オーディオと同じく、音の変化であり、また好みの音に合う環境を作り出すプロセスのふたつ。今回チェックする「Chord Mojo」(国内販売代理店はアユート)は、そのふたつを満たすものとしては価格(約7万円)が高いように思えるが、自作PCでいうところのグラボみたいなもので、それ以上の恩恵を得られるナイスな製品だ。
手のひらサイズに機能盛りだくさん
Mojoは手のひらに収まる幅82×奥行き60×高さ22mm、重量約180gであり、後述する性能や機能からすると、とてもコンパクトだ。
ポータブルできるハイエンドなアンプとして設計されているため、バッテリー容量1650mAh(約8時間動作)も搭載している。
対応サンプリングレートは44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz/176.4kHz/192kHz/352.8kHz/384kHz/768kHz/DSDと幅広い。なお、筐体の部材は航空機などに採用されるアルミニウムの削り出しとなっている。
インプットとアウトプットを見てみると、コンパクトな筐体としては豊富だ。光デジタル入力×1、COAX入力×1、microUSB×1(データ通信用)、microUSB×1(充電用)があり、出力にはヘッドフォン端子×2を備えている。
ヘッドフォン端子は、ふたつのヘッドフォンを接続できるというだけだが、PCでもスマホでも、PS4でも接続できるのが強み。
さて、性能を見てみよう。上記のように、44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz/176.4kHz/192kHz/352.8kHz/384kHz/768kHz/DSDに対応する。PCM768kHz、DSD256に対応する点が特に大きい。
また、D/Aコンバータは、「Xilinx Artix7 FPGA」を採用しており、FPGAでプログラミングしているため、独特のチューン機といった認識でもいいし、FPGAではなく、パーツ構成で差別化を狙う製品とは異なるアプローチをしているといった認識でもいい。
使用する場合は、いくつか下準備が必要だ。Windowsの場合は純正ドライバーのインストール、Macはドライバー不要だが、Audio MIDI設定でフォーマットを「768000.Hz」を設定する。
また、Androidスマホの場合はホスト変換ケーブル、iPhoneなどのiOS機器はLightning-USBカメラアダプターが必要だ。なお、Windowsでドライバーをインストールする際、ASIOドライバもインストールされる。
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