猫好きなら誰しもお気に入りの猫スポット、あるいは猫だまりを持っているわけであるが、それは永遠ではないわけで、地域猫としてしっかり管理されていればそこの猫は去勢されており、外猫なので事故や病気の可能性は室内飼い猫に比べるとはるかに高い。
最もよく通ってて、猫ボランティアさんとも顔見知りになった近所の公園も、いつしか猫が事故や病気で亡くなり、老猫が里親さんに引き取られたりして、多いときは10匹以上いたのに今は1~2匹になってしまったりする。
それはもう、摂理ということで嘆いたり悲しんだりする筋合いのものではないのである。
そんなここに行けば猫に会えるスポットのひとつである広い河原を久しぶりに訪れたら、なんと大工事の真っ最中ではないか。
猫はどうしてるかしら、と探してみると、さすが猫ですな。
工事がはじまろうがフェンスで仕切られようが、立ち入り禁止なのは人間だけですがな、と言わんばかり、いやむしろ、工事の人以外は出入りしないのをいいことに、枯葉のベッドでお昼寝しておりました。
帰宅して古い写真をあさってみると、最初にここで猫を撮ったのが、20世紀最後の年、2000年の5月。カメラはソニーの「Cyber-shot F55V」。
そのときの写真は2015年12月のこの連載で復活させたので興味ある方はそちらをご覧ください。
同じ場所の話なのだ。
2015年12月から3ヵ月しかたってないのだけど、大工事でこの川原の光景が一変しそうなので、再度ネタにさせてもらうのである。
この川原の様子がもうちょっと分かりやすい写真があるといいなと探したら、2005年の3月(ちょうど11年前)に撮ったものが出てきた。もちろん、猫が写ってる写真である。 カメラは昔懐かしき、三洋電機の「Xacti C5」。
昭和の中頃は行楽客で賑わっていたのであろうお店がいくつか川原に並んでおり、その前にちょこんと座ってたのである。
猫の何匹かはこのお店の人が飼っていたようだ。
このずらりと並んだ廃な感じの建物も無人となり、河川敷の大工事がはじまり、やがて壊されるのだ。先ほどの枯葉ベッド猫は「ことぶき」と書いてあるお店の奥あたり。そこは一足先に更地になってるのである。
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