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ソフトバンク、震災5年目を前に小型基地局を公開

2016年03月09日 21時44分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp

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 ソフトバンクは今日9日、東日本大震災のような大規模な災害が発生した際に活躍する運搬可能な基地局を公開し、さらに今月から投入されたばかりの軽量衛星アンテナなどをお披露目した。

 大規模災害時に現地に運んで組み立てる「可搬型基地局」を、同社ではすでに200台配備しているが、新しい衛星アンテナは大人が1~2人でも運べるくらい軽量化されたもので、他の機材と合わせてクルマに載せたり、エレベーターで運搬できるなど汎用性が向上している。従来のアンテナは120kgだったが、新型アンテナは96kgの重さを実現した。また、アンテナをワンボックスカーのルーフに接続するキットもあり、例えばレンタカーなどに装着すれば簡易的な移動基地局になる。

これは従来の可搬型基地局だが、このように複雑な道具も必要なく、数人で組み立てられる
蓄電池型ポータブルAC電源。発電力は1000Wh
新型アンテナは3つに分割されて輸送される。それぞれがそんなに大きくないので、クルマにも積める

 このアンテナは設置すると自動的に衛星を補足し、最短5分ほどで通信可能になるという。電源は発電機やガソリンがない場合に備えて、巨大なモバイルバッテリーとも言うべき蓄電池型のポータブルAC電源を採用している。

 このような機材だけでなく、災害時の物資が備蓄されている倉庫も公開され、この中には衛星電話やイエデンワなど、緊急時に必要になるものがコンテナに詰められていた。災害が発生すればすぐに全国14ヵ所にあるソフトバンクの倉庫から発送される。

 今回公開されたアンテナは音声通話復旧を最優先として運用する想定なので、電波は3G(2.1GHz帯)のみの対応。音声通話だけでなくデータ通信にも対応するが、帯域の問題であまり速度は期待できないだろうとのこと。ちなみに、PHSにも対応する。

このようなプラスチックケースに物資一式が入っている。いざとなったら乾電池でも動く、みんな大好きイエデンワも物資のひとつ
アンテナをルーフに積めば移動基地局として運用できるように

 ソフトバンクでは社内で有志社員を募り、「災害時復旧要員」として訓練を受けた社員が設営を行なう。東日本大震災をきっかけに結成され、2011年8月の台風12号や2015年の関東東北豪雨などの災害でも活躍している。

 そして、災害発生時などに家族でお互いの居場所をマップで確認したり、安否情報の共有や周囲に救援を求めることができるアプリ「みまもりマップ」を5月以降に提供を開始すると発表した。このサービスは、ソフトバンクやワイモバイルだけでなく、すべてのキャリアで利用可能とのこと。いざというときのために、こちらもインストールしておきたい。

こちらは5月からGoogle PlayやAppStoreで配信予定

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