(株)ベネッセホールディングスが8日発表した「幼児期から小学 1 年生の家庭教育調査・縦断調査」によると、年長時期に「生活習慣」「がんばる力」「言葉」が身についている子供は、自分から進んで勉強をする傾向が強いことがわかった。
同調査は、子どもをもつ母親544人を対象に3月に実施。年少児(3歳)から小学1年生までの4年間、同一の子どもについて継続して子どもの様子や母親の意識の変化を追うことで、この時期の子どもの育ちや保護者の関わりを明らかにすることを目的としている。
小1の時点で、子どもの家庭学習の様子をたずねたところ、「大人に言われなくても自分から進んで勉強をする」と回答した母親は全体の66.3%。年長児期の学習準備で、どの力が小1で「自分から進んで勉強する」に影響するかを分析した結果、「生活習慣」「学びに向かう力」の『がんばる力』、「文字・数・思考」の『言葉』の力が高い群ほど、小1で「自分から進んで勉強する」比率が高い傾向がみられた。
また、年長児期に、親が子どものやりたい気持ちや考える行動を支えるほど、子どもの「がんばる力」や「言葉」の力は高まり、家庭での子どもの成長プロセスでは、(1)「生活習慣」をベースに、(2)「学びに向かう力」、(3)「文字・数・思考」の成長へとつながっていくことがわかった。