日本マイクロソフトが、品川に本社オフィスを移転してから5年を経過した。また、社名をマイクロソフトから“日本”マイクロソフトに変更してから、同じく5年を経過した。
そして今年5月には、日本法人を創立してから30周年という節目を迎える(会社の設立となる登記自体は1986年2月。創業・創立となる営業開始は1986年5月)。まさに2016年は、日本マイクロソフトにとって節目が相次ぐ1年ということになる。
品川への本社移転以来、68万5842人が来社。4560人の児童・生徒も職場見学
日本マイクロソフトが、品川に本社を移転したのは、2011年2月1日。都内5ヵ所のオフィスを統合。さらに2015年7月には、東京・調布にあった調布技術センターを統合し、現在ではかつて都内に分散していた拠点のすべてがここに集結している。
その間、品川本社オフィスは、日本マイクロソフトのビジネス推進および情報発信のシンボル的な位置づけを担い、同社が推進する「ワークスタイル変革」を具現化する場として、多くのユーザーやパートナーなどに広く公開されてきた。
同社によると、2015年12月までに68万5842人が来社。7971組、4万9148 人が参加したオフィスツアーのほか、エグゼクティブを対象にした法人向けワークスタイルセッションは1350回以上開催し、8600人以上が参加。小中高生および一部の大学生を対象とした「職場見学・体験プログラム」は、39都道府県から328校4560人の児童・生徒が参加し、品川本社オフィスが実現する「多様でフレキシブルなワークスタイル」を体感したという。
また、2012年4月に開設したマイクロソフト テクノロジーセンターには、1万4834人が来場。3117回ものブリーフィングを実施した実績を持つ。
テレワークを実践する先進的拠点
現在、約3200人が勤務する同社品川本社オフィスは、テレワークを実践する先進的拠点としても広く知られており、第12回テレワーク推進賞(会長賞)や、平成27年度厚生労働大臣表彰「輝くテレワーク賞」優秀賞、「ワークスタイル改革を支援する代表的なIT企業」第1位など、数多くの賞を受賞している。
2012年、2013年は、「テレワークの日」を設けて、社員が出社しない日を設定。2014年、2015年は「テレワーク週間」として、1週間にわたってテレワークを奨励。同社だけでなく、賛同会社を巻き込んだ形で、テレワークの有効性を実証してみせた。
そのほか、記者会見をはじめとするPRイベントはこれまでに218回開催。品川本社オフィスが紹介されたテレビ番組数は、30番組以上にのぼり、協力したファッション誌撮影回数は、35回以上。品川本社オフィスで撮影協力したテレビドラマやCMは、17作品に達している。最近では、人気ドラマ「下町ロケット」や「相棒 season14」などで、品川本社オフィスが使用されている。さらに、社員食堂である「One Microsoft Cafe」は、1日平均で964人が利用といった数字も発表されている。
ロゴ看板の変更も完了
2015年12月には、品川本社オフィスのビル壁面のロゴ看板が新たなロゴに変更。これによって、2012年8月のロゴ変更以来、すべてのロゴ看板が変更されることになった。
日本マイクロソフトでは、ビル壁面のロゴ看板の取り替えが遅れた理由として、「ロゴ看板の変更にかかる費用とのバランスをかんがみて、変更のタイミングが遅くなった」と説明する。
31階建てビルの屋上部分という高層階に掲示されていることや、電飾看板となっていることで、世界各国にある同社拠点の看板に比べても、取り替えにかかる費用があまりにも高額だったのが遅れた理由のようだ。
「新ロゴ施行から3年以上遅れたものの、日本マイクロソフトへの社名変更から5周年、日本法人設立・創立30周年の節目に間に合わせることができた」と、日本マイクロソフトでは語る。
ロゴ看板が変わり、移転5周年を迎えた品川本社ビルは、名実ともに、日本マイクロソフトの活動を象徴するものになっている。
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