iPad Proの印象は「大きなiPhone」
慣れ親しんだ操作系で高品位な動画・音楽再生が楽しめる
国内においてタブレットの代名詞にもなっているiPadシリーズ。2016年2月時点では、7.8型の「iPad mini」、9.7型の「iPad Air」、そして12.9型の「iPad Pro」をラインアップする。iPad ProはノートPCに並ぶ大画面になり、アプリも多く周辺機器も豊富であるため、すべて組み合わせるとノートPCの代替となるのかが気になるところ。今回はiPad Proの最適な利用方法や魅力を探っていく。
iPad Proは12.9型のタブレットだ。バッテリー駆動時間は最長10時間で、WiFiモデルはストレージ容量32GB/128GB、SIMが挿せるWiFi+セルラーモデルは128GBの合計3種類あり、またそれぞれカラバリとしてシルバー、ゴールド、スペースグレイが用意される。ラインアップから選ぶ際にあまり悩む部分がないのは、iPad Proのいいところだ。
iPad ProのOSはiPhoneと同じiOSで、大半の機能はiPhoneと同じ。また、操作系も同様だ。一部それぞれiPadシリーズのみ、iPhoneシリーズのみという機能はあるものの、タッチ操作が前提である部分に変わりはない。
そのためか、巨大だが操作についてはiPhoneユーザーであれば、ほとんど困ることはないだろう。外観についても同様で見た目もとても似ているが、ひとつだけ異なるのはスピーカーだ。本体の四隅にスピーカーが用意されており、単体でも音質は非常に良好だ。
おもしろいのは搭載されたセンサーで本体の上下を判断して、上に位置する2つのスピーカーで高音と中音、下に位置するスピーカーで低音というように振り分けていることだろう。単体で音楽や動画を楽しむ際に、大画面+4つのスピーカーのおかげで場所や姿勢を問わずに高品位なサウンドを味わえる。これはiPad Proの強みだ。後述するが、キーボードカバーなどを取り付けられるSmart Connectorの存在も大きな違いとなっている。
3種類をラインアップするiPad Proだが、予算が許すのであれば128GBモデルを選択したい。32GBモデルの場合は容量不足に陥りやすいからだ。アプリにしろスクリーンショットにしろ写真にしろ、画面解像度が2732×2048ドットであるため、リッチなコンテンツが多いという点がストレージの消費に影響している。
クラウドサービス中心で使用する場合は32GBでも問題は少ないが、資料を相手に見せたり、すぐにデータにアクセスしたりといったシチュエーションを考えると、通信環境に大きく左右されるという不安がある。そういった部分も含めて、選ぶならば128GBモデルだ。SIMが挿せるWiFi+セルラー版の容量が128GBのみという点も、通信環境への不安への対策とも考えられる。
Wi-Fiモデル(32GB) | Wi-Fiモデル(128GB) | Wi-Fi+Cellularモデル(128GB) | |
---|---|---|---|
OS | iOS 9 | ||
ディスプレー | 12.9型(2732×2048ドット、264ppi) | ||
CPU | Apple A9X+M9モーションコプロセッサ | ||
メモリー | 4GB(非公開) | ||
ストレージ | 32GB | 128GB | |
カメラ | 800万画素(インカメラ120万画素) | ||
バッテリー駆動時間 | 最大約10時間(Wi-Fi接続時) 最大9時間(Cellularモデル:モバイル回線時) |
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無線LAN | 11a/b/g/n/ac | ||
Bluetooth | 4.2 | ||
インターフェース | ヘッドフォン端子、Lightningコネクタ Smart Connector |
||
サイズ | 305.7×220.6×6.9mm | ||
重量 | 約713g | 約723g | |
指紋認証 | Touch ID | ||
価格 | 10万2384円 | 12万1824円 | 13万9104円 |
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