全世界共通で「若年層はオンラインメディア、高齢者はテレビ志向」
ニュースアプリはYahoo!圧勝、世界では「ニュースのスマホ消費」が進む
2016年03月07日 09時00分更新
『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。<連載目次>
若年齢層はSNS経由で情報入手
新聞、テレビ、ニュースサイト、ニュースアプリ……皆さんは情報を何から得ているだろうか。今回は日本と海外のメディア利用動向、そしてニュースアプリの利用率やアプリごとのシェアについても見ていきたい。
マイボイスコムの「『スマートフォンのニュースアプリ』に関するインターネット調査」(2015年8月)によると、ニュースを見聞きする媒体は、「テレビ」が84.0%、「Webサイト・アプリなど」が60.2%、「新聞(電子新聞以外)」が49.2%となっている。
テレビが情報源としてトップなのは変わらないが、すでにオンラインメディアが新聞を超えているのだ。ただしインターネット調査なので、オンラインメディアの割合が高くなる傾向にあるので注意が必要だ。
なお、「テレビ」「ラジオ」「新聞」は低年齢層で比率が低い傾向にある。10、20代では「Facebook、mixi、TwitterなどSNS」が他の年代より比率が高くなっており、スマートフォン非利用者は「テレビ」「新聞」「Webサイト、アプリなど」の順で多くなっている。
スマートフォン利用者のうち、直近1年間にスマートフォンでニュースを見聞きした人は8割強。「ニュースサイト」(56.4%)が最も多く、「ニュースアプリ」(35.6%)、「Facebook、Twitter等のニュースアカウント」(14.5%)が続く。「Facebook、Twitter等のニュースアカウント」は10、20代で比率が高くなっている。若年齢層は、SNS経由で情報を得る傾向が高いところも特徴的だ。
ニュースアプリトップは「Yahoo!ニュース」
では、ニュースアプリのシェアはどうなっているのだろうか。
同調査によると、直近1年間に利用したニュースアプリは、「Yahoo!ニュース」(61.4%)が最多だった。以下、「SmartNews」(22.1%)、「LINENEWS」(20.9%)、「GoogleNEWSと天気」(18.9%)、「Gunosy」(15.0%)などが2割前後で続く。Yahoo!ブランドの人気の高さと共に、LINEブランドの強さが目立つ。
以下、日本経済新聞電子版(9.8%)、朝日新聞デジタル(8.4%)、NHK(7.8%)、産経新聞(6.0%)、Antenna(4.8%)、読売新聞(4.7%)、毎日新聞ニュース(4.3%)、Twitterのニュース機能(4.2%)などとなっている。男性20~40代では「SmartNews」「Gunosy」が2、3位であり、女性では2位が「LINENEWS」で男性を約15ポイント上回っている。
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