日本での展開以上に北米市場が好調な京セラ。2015年、アメリカでは堅牢性をベースとした「Duraシリーズ」を中心に15モデルを市場へ投入しています。
最新モデルは1月に発表した「DuraForce XD」と「Dura XE」で、共にアメリカでAT&T、カナダでTelusから販売される見込みです。
また、サンパートナー社と提携して開発している太陽光充電も実用化のめどが立ち、MWCでは双方のブースでデモを披露しています。
ソーラー充電ケータイは過去にサムスンやシャープなど数社がリリースしていますが、こちらはフタや背面ではなく、液晶面を用いて効率的に蓄電する新技術。完全に放電した状態からの充電はできませんが、「ハイブリッド車のように従来のエネルギー+αの要素と考えてほしい」とのこと。
現在は約3分の太陽光照射で1分程度の通話が可能というレベルですが、量産までにチューニングを施し、データ通信時間での指標を示すそうです。
パネル自体の量産は2016年中に開始される見込みで、京セラは2017年を目標に製品への導入を進めています。性質からDuraシリーズへの実装がメインでしょうけれど、日本の製品に同技術が採用される可能性も十分にありそうですね。
なお、サンパートナーは液晶以外、たとえばスマホケースによる太陽光発電のデモも公開しており、同技術の汎用性をアピールしています。

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