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Xperiaヒストリー 第18回

正統進化の超定番モデル「Xperia Z2」:Xperiaヒストリー

2016年02月27日 09時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

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 さて、本連載で取り上げているXperiaもついに2014年モデルに突入です。2014年最初の期待の星といえば、コードネーム”Sirius(シリウス)”こと「Xperia Z2」です。

 実質「Xperia Z」シリーズの流れをもつフラッグシップモデルで、「Xperia Z1」の後継機種になります。例えて言うなら、ドラ○ンボールで言うところの超サイヤ人2なのでセルをぶっ倒せるくらいの強さです。

 当時は2014年第2四半期あたり発売とされていましたが、部品の供給不足で生産が遅れているという噂もあったりしました。4月早々にグローバルモデル「Xperia Z2(D6503)」が発売となり、国内ではドコモから「Xperia Z2(SO-03F)」として2014年5月下旬に発売されました。今回は気合が入ってるのでちょっと長編で、外観を中心にお話します。

 本体サイズは約73.3(W)×8.2(D)×146.8(H)mmで重量は約163g。2013年に5型の「Xperia Z」を初めて手にした時は「なんて大きいんだ」と思っていましたが、さらにその後の「Xperia Z Ultra」の大きさに慣れてしまったせいか、ちょうどいいサイズだと思ったものです。

 ボディーは、Xperia Zシリーズ特有のオムニバランスデザインです。表裏ともに凹凸のないフルフラットで、フレームにはアルミ板から削り出した継ぎ目のないメタルフレームを採用。「Xperia Z」では、6つの面が際立った鋭角的なデザインだったものから、「Xperia Z1」以降はサイドのラインが緩やかなカーブを描いてグリップしやすくなっています。

 「Xperia Z2」は、ブラック、ホワイト、パープルの3つのカラーとも側面パネルがアルミのシルバーカラーとなったので、デザインは同じようでも随分とそれまでの印象とは違って見えました。

 背面の左上には、コンパクトカメラと同等サイズの1/2.3型の約2070万画素イメージセンサー「Exmor RS for mobile」を採用するカメラを搭載。いわゆる「Xperia Z2」の大きな武器です。

 「Xperia Z2」のディスプレーは5.2型(1080×1920ドット)と従来モデル(Xperia Z1など)よりさらに0.2型拡大しました。液晶パネルはIPS(トリルミナスディスプレイ for mobile)に、新たにバックライトに“Live Color LED”を採用したことで、より鮮やかに。画面の美しさというアドバンテージはしっかりと感じられる端末です。

 ボタン配置はXperia Zシリーズで定番の、本体右側面に電源ボタン、ボリュームボタン、カメラボタンが並びます。電源ボタンの隣にあるカバーを外すとmicroSDスロット、その隣にあるカバーをはずすと、microUSB端子、SIMカードスロットが現れます。

 本体左側面には、これも当時定番のマグネット端子を備えており、専用スタンド「DK30」やマグネットケーブルでカンタンに充電できるというのがとても便利でした。

 IPX5/8相当の防水性能とIP5X相当の防塵性能を備えつつも、イヤホンジャックはキャップレスになりフタの開け閉めなく直挿しできます。ストラップホールは左下に配置され、ちょうどココにある小さい穴は、上部がノイズキャンセリング用のセカンドマイク、下部の3つの穴は通話用のマイクとなっています。

 上下ディスプレイとフレームの境目にスピーカーが搭載されており、ヨコに向けると左右のステレオスピーカーとして再生可能。ソニー独自のバーチャルサラウンド技術「S-Force」フロントサラウンドにも対応し、スピーカーの音質もグッとよくなっていました。

 ここで、お約束のグローバルモデル「Xperia Z2(D6503)」と国内キャリア(ドコモ)モデルの「Xperia Z2 SO-03F」を比較してみます。背面をみると、「Xperia Z2 SO-03F」では、中央に“XPERIA”ロゴで、下側に型番となるSO-03Fが入っています。中央上部にあるのもFeliCaのロゴになっています。それに対して、グローバルモデル「Xperia Z2(D6503)」は、中央部分にSONYロゴ、下部分にXPERIAのロゴ、真ん中上部あたりにNFCロゴとなっているので、結果として見た目が異なります。

 そして、正面をみるとさらに違いがハッキリとわかります。グローバルモデル「Xperia Z2(D6503)」は、上部にのみSONYロゴが入るだけのシンプルさに対して、「Xperia Z2 SO-03F」ではその上部中央に“docomo Xi”のロゴが割り込み、SONYロゴは下へと追いやられています。

 こうした違いは以前からもありましたが、一時は本体の上に飛散防止フィルムが貼ってあり、そのフィルムにロゴが印刷されていたので、ムリヤリ剥がしてしまう猛者もいました。「Xperia Z2」からは残念飛散防止フィルムは貼られておらず、ロゴはしっかりと印刷されていました。

このあたりから、直接的なサイズ比較をどうしてもやってみたくなります。

  Xperia Z2(左) Xperia Z1(中) Xperia Z(右)
サイズ 73.3×146.8×8.2mm 74×144×8.5mm 71×139×7.9mm
重量 約163g 約171g 約146g

こうして単純に比べてみると、縦方向には確実に大きさが伸びてだんだんと巨大化してるのがわかります。細かい事を言えば、「Xperia Z」から「Xperia Z1」に変わった時の変化に比べて、「Xperia Z1」から「Xperia Z2」へは、ディスプレーサイズは5.2型と大きくなっているにもかからわず、ベゼルは「Xperia Z1」よりも0.7mm短くなり、厚みも減って軽くなっています。

 CPUやメモリーのスペックが向上し、バッテリーも3200mAhと容量が増え、IPS液晶や「Live Color LED」を搭載して画質が上がってると考えると、性能とサイズの両面で進化しているとも捉えることもできます。

 「Xperia Z2」と「Xperia Z1」の2機種をシンプルに比べてみると、確かに「Xperia Z1」の左右のベゼルの厚みがはっきりしているのに対して、「Xperia Z2」は画面サイズがアップしながら左右はギリギリまでベゼルが追い込まれて細くなっているのがわかります。

 冷静になって考えると、この半年という早いサイクルでモデルチェンジするたびに毎回サイズが変わっているので、世代ことにケースやアクセサリーが使えなくなるというのはちょっと困りものですね。何はともあれ、「Xperia Z2」の性能面の進化が大きかったこともあるので、次回はその中身についてお話したいと思います。


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