クラウド、モバイル、IoTなどITの技術やサービスがどんどん進化する中で、情報不足や遅れを感じている情報システム部の担当は多いはず。そんな情シスの方々を対象に、アスキーは「ゼロから始めるITセミナー」をスタートさせます。
まずは仮想化から!テーマについてのレクチャーとQ&Aのセッション
「ゼロから始めるITセミナー」はおもに情報システム部の方々を対象に、毎月異なるテーマで最新のITの基礎を学べる場を提供します。会場は飯田橋(東京)の角川第3本社ビルで、スタートは18時30分からを予定。1時間半程度で講師とTECH.ASCII.jpの大谷イビサがテーマについてのレクチャーを披露しつつ、会場の参加者から出たQ&Aに対応する予定です。こうしたセミナーをアスキーが実施する背景や狙いについては、後半に長々と書きましたので、ご興味ある方はお読みください。
そして第1回として、3月22日(火)に日本仮想化技術の宮原徹氏を講師に迎え、「仮想化」をテーマとしたセミナーを行ないます。
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宮原氏は黎明期から仮想化技術に携わっており、数多くのユーザー事例を手がけてきました。イベントへの登壇も多く、わかりやすい説明で定評があります。セミナーではオオタニとの丁々発止のやりとりで、参加者のみなさんが持っている素朴な疑問も氷解することでしょう。
登壇者紹介:宮原 徹(みやはら とおる)
1972年、神奈川県生まれ 日本オラクルでLinux版Oracleのマーケティングに従事後、2001年に(株)びぎねっとを設立。 2006年に日本仮想化技術(株)を設立。オープンソースと仮想化技術、クラウドのエバンジェリストとして、日々全国を飛び回っている。
登壇者紹介:大谷イビサ
ASCII.jpのTECH・ビジネス担当。「インターネットASCII」や「アスキーNT」「NETWORK magazine」などの編集を担当し、2011年から現職。「ITだってエンタテインメント」をキーワードに、日々新しい技術や製品の情報を追う。
今回は仮想化の基礎と最新トレンドを抑えるべく、以下のような想定質問でイベントを進めていきたいと思います。
- 仮想化ってなんですか?
- 仮想化はなぜ生まれたんですか?
- サーバー仮想化にはどんなメリットがありますか?
- 仮想化の仕組みについて優しく教えてください
- 仮想化に必要なものはなんですか?
- 仮想化とクラウドはどんな関係がありますか?
- デスクトップやストレージ、ネットワークの仮想化とは?
このようにとにかく基礎から徹底的に説明すると共に、最新のトレンドも踏まえ、現場で役立つを身につけます。情シス向けの中心の内容にはなりますが、IT関連の営業マンやコンサルタント、基礎を固めたいITエンジニアなどにもオススメです。現在のクラウド技術の基盤ともなっている仮想化は、すでにIT業界で定着した技術ですが、新たに学ぶ機会はなかなかありません。中小企業においても仮想化が浸透したとは言い切れない状況にあります。もちろん参加は無料。ご興味ある方は、ぜひご参加ください!
「ゼロから始めるITセミナー Vol.1 『仮想化』ってなに?」
開催概要
■日時:2016年3月22日(火)
受付開始 18時 開演 18時30分 終了予定 20時30分
※ビル正面玄関の受付は20時までとなりますのでご注意ください。遅れてのご参加の場合は主催者までご連絡をお願いいたします。
■場所:角川第3本社ビル 9F
東京都千代田区富士見1-8-19
■入場料:無料
■募集人数:合計30名(予定)
■主催:KADOKAWA
■内容
第一部:宮原さんに聞く!「仮想化」ってなんですか?
第二部:Q&Aセッション
※プログラム内容は予定です。都合により変更となる場合があります。
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われわれは読者を置いてけぼりにしていないか?
さて、初回の告知ということで、こうしたセミナーをなぜアスキーが手がけるのか、その背景をお話しします。担当はIT記者として、最新のIT機器やサービスを追ってきました。現在はクラウドをメインに、IoTや機械学習、FinTechなど新しいテクノロジーを日々勉強する毎日です。取材相手はクラウドに精通したエンジニアやベンダーの担当者、ユーザー事例もITの動向に詳しい情報システムの方がほとんどです。
しかし、日本企業のほとんどを占める中小企業やスモールビジネスはまだまだITを活用しているとは言えません。そして、中小企業がITをうまく利用できなければ、今後国内で顕著になってくるメガトレンド、たとえば少子高齢化、市場のシュリンク、人手不足、インバウンドビジネスの増大、グローバル化などに対応していけないでしょう。
こうした中小企業の情シス担当者に真に価値のある情報を届けられてきたのか? 記者として、エッジの効いた最新情報を追うがあまり、もともと私が手がけていた紙雑誌の時に対象としていた、情シスや非専任のIT管理者の読者を完全に置いてけぼりにしてきたのではないか? この数年の自分の取材活動を考えると、そんな反省があります。この反省を踏まえた帰結として、アスキーとしてセミナー事業に参入するチャレンジに至りました。
メディアとしての中立性とわかりやすさを活かす
世間ではコミュニティによるIT勉強会やベンダー主催のセミナーが数多く開かれています。特に都内では毎日のように異なる勉強会が開かれています。われわれがセミナーをやって果たして人が集まるのか? 正直始める前からそんな不安がよぎります。まさにチャレンジと言えるでしょう。
そんな中、それらあまたのイベントに対するわれわれの差別化ポイントは、メディアならでは中立性と参加者が思い描くよりもずっと「基礎」の部分から学べるという点です。
みなさん過去に「初心者向けのセミナーに行ったら、思いのほか難しく、途中から話がお経のように聞こえた」とか、「ベンダーのセミナーに参加したら、結局商品とサービスの話ばかりで、本当に知りたかった技術動向やユーザーの話が聞けなかった」という経験はありませんでしょうか?
IT勉強会の多くはエンジニアが企画しているため、「初心者向け」でも、どうしても技術的な内容になりがちです。一方、ベンダーやSIerのセミナーは、営業やマーケティング活動の一環で行なわれるので、どうしても商売の話が入ってきます。これは「いい・悪い」の話ではなく、セミナーの趣旨から考え「そういうもの」としか言いようがないものです。参加者のニーズと内容がうまくマッチしなかっただけという話です。
これに対して、アスキーが手がけたいと思うのは、関連するテーマに対して、極力わかりやすく、情シス初心者が基礎から学べることです。「仮想化ってなんですか?」「クラウドってなんですか?」というもっとも基本的なところからスタートし、自分自身も学び直すつもりです。なので、イベントはオオタニが講師に質問するというパネル形式で行ないます。参加者に代わって、オオタニが素朴な疑問を聞くことで、理解を進める狙いです。また、Q&Aのコーナーも用意します。参加者が手軽に質問できる方法を検討していますので、講師に直接質問を投げつけ、自身の課題にうまくミートできます。
単なる基礎解説ではなく、最新トレンドもカバーします
もちろん単なる基礎解説であれば、市販されている本を読めば十分でしょう。今回のイベントにおけるもう1つの差別化ポイントは最新トレンドをカバーできるという点です。
たとえば、中小企業のITシステムで多く導入されているファイルサーバー。昔は専用のサーバー機を導入し、Windows OSで設定するのがメインでした。今はWeb GUIから簡単に操作できる安価なNASも増えていますし、クラウドストレージという選択もあります。また、以前Webメールと言えば、使い勝手も悪く、迷惑メールの温床と言われていました。でも、現在では多くのスマホユーザーが普通にGmailを使いこなしている時代です。時代によって選択できるサービスは変わっているし、常識も変わります。こうした最新動向までカバーするのが、ゼロから始めるITセミナーの特徴です。
新しいチャレンジということで、いろいろ不備あるかもしれませんが、勉強不足やトレンドからの遅れを感じている方は、ぜひご参加を検討ください!お待ちしております。
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