富士通「ESPRIMO FH77/XD」は、ディスプレー一体型PC「FHシリーズ」のカタログモデル。2016年1月に登場したばかりの新モデルで、Web限定のカスタムメイドモデル「ESPRIMO WF1/X」もラインナップしている。
一体型PCは一般的なデスクトップPCやノートPCには無い利点がある。逆にデメリットもあるが、今回はその外観から評価していこう。
23型なのに幅は約15.8cm
「ESPRIMO FH77/XD」は、23型と比較的大型なのだが、ディスプレーの狭額縁化により設置した時の幅は約15.8cmと省スペースなのがポイント。設置時の安定感を持たせたければ、背面のスタンドはさらに倒すこともできる。ただ、欲を言えば、上部に移動用の取っ手がほしいところだった。
前面部にSDカードリーダーやUSB 3.0を搭載
インターフェースは、前面にSDカードリーダー、USB 3.0。右側面にminiB-CAS カードスロット、USB 3.0、USB 3.1 Type-C、ヘッドホン、マイク、背面にUSB 2.0、USB 3.0、有線LAN端子、アンテナ入力端子を備える。リビングPCという側面が強いので、前面部にUSB 3.0とカードリーダーを搭載しているのはうれしいところ。お茶の間でスマホやカメラで撮影した画像や動画を流すのも簡単にできる。
録画しながら別番組視聴に対応
TV機能は、視聴専用のテレビチューナー(地上デジタル・BSデジタル・110度CSデジタル放送)と、録画・リモート視聴専用のテレビチューナーを備える。録画には、「SeeQVault」(シーキューボルト)を採用しており、対応したmicroSDカードに保存すればスマホやタブレットからの視聴も可能だ。
スピーカーはハイレゾ再生対応のパイオニア製
電源オフ時にも利用できる
ディスプレー下部にはハイレゾ再生に対応したパイオニア製のスピーカーを搭載している。電源オンの時はもちろんだが、電源がオフの状態でも外部スピーカーとして利用できるのは面白い。スピーカーのツイーター部には不要な振動を軽減できる磁性流体を採用しているほか、表面は金属メッシュにすることで、音がこもりにくく、また音の抜けもよくしている。
次回は「ESPRIMO FH77/XD」の性能面を確認するべく、ベンチマークの側面から見ていこう。