ユニークな拡張機能が特徴的なThinkPad X1 Tablet
さて、注目機種はやはり、モジュールの脱着で機能を自由に追加できるコンセプトが売りの「ThinkPad X1 Tablet」だ。着脱式2in1のThinkPad Helixの流れをくむ製品で、キーボードを付けた状態でも軽さ約1.07㎏、薄さ13.7mmと非常に軽量薄型である点が特徴となる。CPUには第6世代のCore mを採用。十分なパフォーマンスを確保しつつ、省電力性や低発熱といった要素を盛り込んでいる。
基本スペックについては、米国発表に準じる。日本国内向けの新情報としては、付属の「ThinkPad X1 Tablet Thin キーボード」に2色が用意され、さらにJIS配列と英字配列が選べるという点に注目したい。非常に薄いキーボードではあるのだが、触れた感じでは十分なストロークがあり、さらにトラックポイントまで装備する。従来にないほど高さを抑えており、X1 Tabletのために20種類以上のラバードームを試しながら、新規に開発したもののようだ。高さを稼ぐためにマグネシウム合金製の底面カバーに直接取り付けるといった工夫をしているとのこと。
またUSB Type-CやWi-Gigを経由した外部ディスプレーとの接続も提案。
WiGigについては、ほぼ立方体(幅85×奥行き85×高さ88mm)の専用オプション「ThinkPad WiGig ドック」も用意している。4.6Gbpsと高速な転送速度を生かし、ディスプレーと本体をつなぐケーブルをワイヤレス化したり、拡張したUSB端子をコンパクトにまとめられる。実際に使用してみると、未来の環境はこうあるべきという感覚を新たにする快適さだ。
キックスタンドはヒンジ(軸)がタブレット部分の下端にあり、モジュール装着・非装着の両方で自然な角度での利用が可能。さらにペン操作用に大きく寝かした角度も選べる。YOGA Tabletなどで培ったアイデアが上手くいかされている印象だ。
プレゼンターモジュールが内蔵するプロジェクターは2mの距離で60インチまでの投影が可能。輝度は35ルーメンとのこと。さらにモジュール内にバッテリーを内蔵しており、プロジェクター投影時でも本体のバッテリー消費に影響が出ない。回転式としたことで、天井投影などもできる点もメリットと言えそうだ。