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楽器はメディア、だとするならNAMMで登場したシンセが音楽を変える可能性はある

今年発表のシンセは最高だし音楽の未来を考えざるを得ない

2016年02月13日 12時00分更新

文● 四本淑三

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デジタル時代の民族楽器「PO」シリーズ

 ネジとナットのロゴでおなじみの、Teenage Engineeringのみなさんも新しい製品をぶち込んできました。グラフィックで相変わらずのボンクラ感を押し出しつつも、やっていることはジーニアスとしか言いようがない十代技術のみなさんです。

 まず既存の「pocket operator」にシリーズバリエーションが3つ追加されています。アーケードゲームの音要素で固めた「PO-20 アーケード」、同様にプリンターや電話のようなオフィス機器の「PO-24 オフィス」、ソロプレイも可能な「PO-28 ロボット」。シチュエーション設定別に音と操作系を絞り込む手法は、前3作のpocket operator「PO-12 リズム」「PO-14 サブマリン」「PO-16 プラント」と同じです。

 なお製品名がパッケージにカタカナで書かれていますが、Teenage Engineeringはスウェーデンのメーカーですのでお間違いなく。それぞれ公式デモビデオがあるのでどうぞ。

PO-20 arcade
PO-24 office
PO-28 robot

 ポケットに入れて持ち歩け、誰がどう鳴らしても音楽っぽく聴こえ、素朴ながらも味わいのある音が出るので周囲で聴いていても和むし、ちょっと一緒に鳴らしたくなったりするもの。そうしたここまでの6作を見て、「アフリカのウォークマン」というコピーを付けてカリンバを売っていたお店を思い出しました。pocket operatorシリーズは、どうやらそれに近い。言ってみれば、都市の民族楽器ということでしょうか。価格はそれぞれ59ドル。安い。

 Teenage Engineeringは、もうひとつ「OP-Z」という製品を出品していました。16トラックのシーケンサーとマルチティンバー音源を搭載した、超小型のシンセサイザーです。おもしろいのはビデオ・ジェネレーターを搭載してリアルタイムな映像出力ができること。映像出力について仕様は確定していないようですが、ワイヤレスで行なうようです。発売は2017年を目指していると。来年のNAMMショーでは、製品版が見られるのでしょうか。

 もうひとつ我々日本人にとってOP-Zが興味深いのは、そのビデオ・ジェネレーターのデモ画面に「KEIJIRO TAKAHASHI」という名前が見られたことです。ご存じの方はご存知でしょう、Electribeのビートメイキング映像など、初期のYouTubeに「denkitribe」として投稿されていた、現在はユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの偉い人。どうやら、あの方もこの製品に関わられているということで、その点でも楽しみなのであります。

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