【番外編】“会議前あるある”なシチュエーションでテスト
モバイルノートPCと言えば、もはやビジネスマンの必須アイテムでもあるわけだが、編集部に聞いた“会議前あるある”なシチュエーションでも試してみた。そのシチュエーションとは、会議がもうすぐ始まるため移動しなければならないのに、その会議で使う資料などのファイルを参加メンバーが閲覧できるようにクラウドで共有しなければいけないのにうっかり忘れていた、という状態だ。とりあえずファイルをアップロードしながら、ディスプレーを開けたままノートPCを持って移動するという、非常に格好の悪いシチュエーションなのだが、意外にこんなときが多いという。1分1秒を争うビジネスマンなら事前に共有しておきなさいと言いたいが、人間誰しもうっかりすることはある。そんなうっかり時にSSD搭載機とHDD搭載機でどのような差が生まれるか実験してみた。
移動しながら会社の11n無線LAN経由でGoogleドライブにアップロードしてみた。HDDの場合、振動を感知すると自動で動作を止めてしまうことがあるのでアップロード時間の差は如実に開くはずだ。検証に使用したHDD搭載機は振動を加えない机設置時のときよりも6秒ほど遅く、3回ほど計測したが、やはり傾向は同じだった。これはおそらくHDDの動きが完全に止まらないまでも、振動を加えたときに瞬間的に書き込みが止まり、微妙に遅くなっているのだと思われる。SSD機はいずれも27~28秒強ほどでアップロードが終わり、振動に強いというメリットがわかりやすく出た形だ。以上のことから、うっかりさんにはSSDがオススメであろう。
システムドライブはSSD、データは外付けHDDやクラウドへ
デスクトップPCではなくノートPCを愛用するとなった場合、触れる時間が長いぶんストレスの少ない環境にしたいものだ。待ち時間の短さは生産性に直結するため、今回の検証結果からもSSDを選ぶべきとなる。ただし、SSDは容量が多いモデルは高価なことが多いので、回避策として外付けHDDやNAS、クラウドなどを併用するのもいいだろう。もちろん、仕事上ローカルに置いておかなければならないファイルが多い人は、HDD搭載機がオススメだ。
なお、今回HDD搭載機として検証したWS1/Wだが、WEB MARTでは500GB HDD、1TB HDD、256GB SSDに加えて、512GB SSDも選択できる。SSDにもある程度のディスク容量がほしい、というユーザーはこちらを選ぶのもひとつの方法だ。
これからPCの買い替えを考えるのであれば、掲載グラフを参考に普段自分がどんな作業でストレスを感じていたか、またどのぐらいの容量が必要なのかを振り返りながら考えてほしい。
■関連サイト
富士通
LIFEBOOK SH90/W製品ページ
LIFEBOOK SH90/W 直販サイト WEB MART
提供:富士通