Lightroomではカタログ読み込みで大きな差が出た
次にLightroomでの検証結果だが、インストール直後の状態(=つまり何もファイルを読み込ませていない状態)では約5秒差になった。そして起動後、改めてカタログに200枚のファイルを読み込ませる時間を計ると、17.2秒もの差ができた。カタログに格納するファイル数に応じて、生成されるスマートデータも増えていくため、当然ファイルの枚数が増えるほど時間がかかるわけだが、SSDの場合はあまり待たなくてもいいと言える。
また、一旦カタログに読み込ませたあとソフトを終了し、そのあと作業に戻るために起動するときもスマートデータを読み込みにいくため、枚数に比例して起動時間が長くなる。この場合も、HDD搭載機ではストレスの元になってしまうわけだ。
Photoshopは起動時間で50秒以上の差に
わかりやすい差が出たPhotoshopを見てみよう。起動時のスプラッシュスクリーンで優劣がわかる。Photoshopは起動時にいくつものファイルを読み込んでおり、細かいファイルの多さもあって、HDDのランダムアクセスの遅さがクリティカルに反映されている形だ。特にHDD搭載機は環境設定データの読み込み部分では20秒ほどそのままだった。初期状態では、その差は実に約7.5倍とSSD搭載機のほうがはるかに速い。また、TIFFファイルの読み込みについては、これもストレージ性能が大きく影響している。メモリーの使用量を見ていると、1ファイル目からメモリーを使い切っていた。ちなみにテストに使用したTIFFファイルは、7952×5304ドット/650dpi/16bit、平均ファイルサイズは約250MBと極端に大きなファイルだが、SSD搭載機の速さが際立つ結果になった。