日常操作やタフな作業で性能差を見てみる
次はOSの起動時間やスリープからの復帰時間などのもっと日常的なケースや、LightroomやPhotoshopなど大容量な写真データを扱うケース、高容量なデータをドライブ内やSDカードから移動する際のケースをチェックしてみよう。
ポイントとしては検証機のメモリーが4GBであることだ。LightroomやPhotoshopでの作業など、ややヘヴィなことをするとメモリーが溢れてしまうわけだが、そのときストレージ上にスワップファイルを生成する関係上、ストレージの性能も大きく影響してくる。これらの作業はメモリーが大きくてもメモリーを使い切ってしまった場合はやはり同じ状態なるので、その点も含めて確認してほしい。
以下で紹介するグラフは、上の青いバーがHDD搭載機で、下の赤いバーがSSD搭載機だ。各項目を3回計測し、その平均値を掲載している。
休止状態からの復帰時間で8秒以上の差が開いた
スリープからの復帰時間、シャットダウンまでの時間には大きな開きはなかった。しかし、起動時間と休止からの復帰時間では8秒以上も差が開いた。すべてのファイルをストレージから読み込む起動時間はいわずもがなだが、休止状態でもストレージ側に一旦状況を書き込み、そして復帰の際に読み込むため、HDD搭載機で15.45秒、SSD搭載機は6.8秒と、8.65秒と差が開いたのである。秒数的には待てなくもない差だが、体感だと「まだかなぁ」となるくらいの差だ。