このページの本文へ

攻撃者とC&Cサーバーの指令伝達にDNSの通信を使用

ラック、DNSを悪用する遠隔操作ウイルスに注意喚起

2016年02月01日 15時30分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 2月1日、ラックは遠隔操作ウイルスに対する指令の伝達手段としてDNSパケットを悪用する事案を初めて確認し、注意喚起情報として公開した。攻撃者は、DNSサーバーを模したC&Cサーバーを構築し、企業内で活動する遠隔操作ウイルスが、通常のDNS要求を模したリクエストをC&Cサーバーのドメインに送り、指令の伝播を実現していた。

DNSサーバーを模した遠隔操作ウイルスの悪用

 これは同社が展開する緊急対応サービス「サイバー119」で調査した複数の案件で発覚したもの。昨年後半に複数の大手企業様よりの調査依頼を受け、ラックのフォレンジック担当者が問題のPCを調査した結果、企業内の情報を盗み出す目的で使用される遠隔操作ウイルス(RAT:リモートアクセスツール)が潜んでいたことを発見。この遠隔操作ウイルスを解析したところ、攻撃者との指令伝達にDNSの通信を使用するDNSトンネリングとも言われる手口であることが確認されたという。ラックが緊急対応した事案でこの手口が使用されたケースは初めてだという。

 DNSはPCやスマートフォンなどインターネット接続機能を持つ機器であれば必ず使用しなければならず、影響を受ける可能性のある機器が非常に多い。また、DNSサービスへのアクセスを防ぐには、攻撃者が用意したDNSサーバのドメイン名を知る必要があるうえに、ドメイン名を知っていてもそのアクセスの制限は容易ではない。

 企業としてログとして記録していないところも多いため、対応は困難だという。少なくとも遠隔操作ウイルスが不正なDNS通信を行っているか否かを調査し、不正な通信が発見された場合には、速やかに遠隔操作ウイルスの対策を行なう必要があるという。

■関連サイト

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    デジタル

    約3000人のハッカーが侵入できなかったpCloud すべてはユーザー自身のデータを守るため

  2. 2位

    ITトピック

    PC価格高騰で4割の企業が「調達を延期」/“謎のExcelマクロ”は業務継続リスク/日本のデジタル行政、利用率・満足度とも最低レベル、ほか

  3. 3位

    ITトピック

    「原則出社」命じる企業とテレワーク社員の意識ギャップ/“推し活依存”自覚するZ世代が2割/シニアの利用が盛んな○○アプリ、ほか

  4. 4位

    sponsored

    専門家が分析するSCS評価制度・153項目 中小企業に最適な対策のアプローチは?

  5. 5位

    sponsored

    高齢者をポットで見守る「みまもりほっとライン」 25年続く「サービスの温もり」とは?

  6. 6位

    ビジネス・開発

    首都高が「AIの高利用者」を1年で10倍に 非IT人材に刺さったGemini Notebookと“泥臭い”浸透策

  7. 7位

    データセンター

    600km超離れたデータセンター間でシステム全体を「完全自動復旧」 日立・NTTドコビジらが実証に成功

  8. 8位

    ビジネス・開発

    フィジカルAIの突破口、「現場データ」を価値に変えるソリューション

  9. 9位

    TECH

    「SCS評価制度」取得を目指す中堅・中小製造業のリアル 富士工業が考える「セキュリティは経営に役立つのか」の答え

  10. 10位

    TECH

    【提言】AIエージェントの“暴走”を防ぐには 安全なAI業務活用には対策が不可欠

集計期間:
2026年08月26日~2026年09月01日
  • 角川アスキー総合研究所