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★1の残念なレビューからアプリ改善のヒントを得る

2016年02月26日 11時00分更新

文●池村 修/エキサイト

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「インストールされない」「使われない」「儲からない」ーー100本超のアプリ運用実績を持つ「エキサイト株式会社」の事例から、アプリを失敗で終わらせないためのノウハウを学ぶ書籍事例に学ぶスマホアプリマーケティングの鉄則87 企画からプロモーション、分析、マネタイズまで。本書の中から、現場ですぐに使える「鉄則」を厳選して紹介します。

アプリストアのレビューに低評価が付いても、改善のヒントだと前向きにとらえましょう。さまざまなレビュー解析ツールを使って低評価の理由を分析します。

Androidならデベロッパーコンソールで確認できる

ユーザーレビュー内容をもとにアプリの改善点を探るには、各アプリストアのレビューを効率よく把握できるようにしましょう。

Androidの場合は、Google Playデベロッパーコンソールの「評価とレビュー」で、評価やレビュー内容を、ユーザーの端末、アプリのバージョンとあわせて確認できます。不具合を指摘する内容が書き込まれた場合は端末を確認し、端末固有の不具合を検証、改善します。

iOSはApp Annieでまとめて調査する

iOSアプリの場合、iTunes Connectではレビュー調査ができないので、「App Annie」などのマーケット分析ツールを利用します。App Annieでは、App Store、Google Playをはじめ、Mac App Store、Amazon App Store、Windows Phone Storeなどの配信マーケットの情報を一括して管理できます。ユーザーレビューをCSVファイルでもダウンロードできるので、アプリに対する満足/不満足の内容を見やすく加工しておけば、次のアップデートの参考になります。

また、バージョン別/国別/評価別に取得するデータの範囲を絞り込めるので、バージョンごとの評価の違いを比較し、アップデートの効果を分析する、といった使い方もできます。アップデート後の満足度が高ければ、既存ユーザーに対してアップデートを促す施策を実施するのもいいでしょう。

メタップスでユーザーの不満を浮き彫りにする

分析ツール「メタップス」では、Google Playのレビューコメントで頻出するキーワードを表示できます。★1(低評価)を抽出すれば、ユーザーが不満に思っている点がキーワードとして浮き彫りになります。それを掘り下げていけば、たとえば「コンテンツをダウンロードするのに時間がかかる」という★1のレビューに対して、その理由が見えてきます。不満の理由を解消していくことで、レビューの再投稿を促し、評価を上げていくことができます。

また、自社アプリに関連する競合アプリについても同様の分析ができるので、競合がどのような点で優位に立っているかを同時に確認し、自社アプリの改善のヒントにできます。

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