「インストールされない」「使われない」「儲からない」ーー100本超のアプリ運用実績を持つ「エキサイト株式会社」の事例から、アプリを失敗で終わらせないためのノウハウを学ぶ書籍『事例に学ぶスマホアプリマーケティングの鉄則87 企画からプロモーション、分析、マネタイズまで』。本書の中から、現場ですぐに使える「鉄則」を厳選して紹介します。
Google Play デベロッパーコンソールを利用すると、アプリのアンインストール数を把握できます。アンインストールが多い場合は、原因を考え、対策を取る必要があります。
アンインストール数の変化から原因を考える
ダウンロードしてインストールされたアプリでも定常的に使われるのはごく一部です。ニールセンの調査では、ひと月に平均で27個のアプリを利用する人でも、月に10回以上利用するアプリはそのうち9個程度という結果が出ています。つまり、アプリがホーム画面に残っていても実際にはほとんど利用されていないケースや、すぐにアンインストールされてしまうケースが少なくないのです。
アプリが使われなくなる原因は、クラッシュの多発やアップデートによるUIの改悪など、さまざまです。ユーザーのレビューをチェックしたり、クラッシュを引き起こすクリティカルな不具合を検出したりして、なるべく早く原因を突き止める必要があります。
また、「使われない」以上に深刻なのが、アンインストールです。ダウンロード(インストール)数だけでなく、アンインストール数を把握することも重要です。Androidアプリの場合は、Google Playデベロッパーコンソールを利用して、アンインストール数を簡単に把握できます。
アンインストール数=総インストール数ー現在のインストール数
アンインストール数が増えた時期を知ることができれば、それがアップデートによる影響なのか、他の類似アプリがリリースされたことによる影響か、もしくは重大なバグが発生しているのかなど原因を切り分けて、対策を検討できます。
新機能を追加した後でアンインストール数が増えているのであれば、既存ユーザーにとっては改悪の可能性があります。アップデート直後にはアンインストール数を確認し、必要であれば前のバージョンに戻すなどの対応を検討します。