安心してください、接続できますよ
主流の薄型ノートとの違いとしては、端子の豊富さもある。
CF-SZ5JFMQRは、モバイルノートながら外部出力が豊富なのも特徴。特にVAIO Zと比較してEthernet端子とミニD-sub 15ピンがあるのはビジネス用途としてとても助かるポイントだ。会社の会議室のプロジェクターなど、ミニD-sub 15ピンの需要はまだまだ多いし、プレゼンなど重要な場面で、プロジェクターに接続できずモバイルノートの画面をみんなで眺めながらというのはかなり滑稽な絵面になる。
そういうときに「安心してください、接続できますよ」と言えるのは、ビジネスで大きなプラスとなるだろう。
また、LTEでも接続できますよ。メーカーが公式にサポートしているのはWonderLinkだが、一般的な、ドコモ回線を利用した各社の格安SIMサービスを使った接続もできるようだ。仕事上どうしてもウェブ上で作業しなくてはいけないことがたびたびあるので、そういう時に慌てて無線LANスポットを探さなくていいのはとても助かる。室内や会社では安定して高速な有線LAN接続も可能。最近は省略している機種が多い中うれしい。
バッテリー駆動時間の長寿命化には各社が取り組んでいるが、CF-SZ5JFMQRも公称約21時間(JEITA 2.0測定基準)と長い。逆にこの豊富なバッテリー容量をスマートフォンなど別の機器におすそ分けできてしまうほどだ。このあたりはそれほど珍しい感じではないが、利点のひとつになるだろう。
直販でのカスタマイズが楽しかったりする
CF-SZ5JFMQRは、Core i7-6500U(2.5GHz)、8GBメモリー、256GB SSDという構成だ。普段の編集作業では、文章作成、ちょっとした画像編集などを頻繁に行なうのだが、まったく問題なさそうだ。ディスプレーの解像度は1920×1200ドット。16:10(実は3:2とほとんど変わらない)なので、縦の解像度に少しゆとりがある点が特徴だろう。
もっとも最近のハイエンドノートは13~14型であれば、2560×1440ドット(16:9)の選択肢も用意している。当然、写真は美しいし、文字もくっきり見える。ただしドット・バイ・ドットだと細かすぎる気もするし、AdobeのPhotoshopなどは適切な拡大率がなくてメニュー表示が使いにくいと感じたりする。12型であれば、FHDやWUXGAあたりが適切かもしれない。単純な優劣ではなく用途の違いで選ぶべきだろう。
なお、ウェブ直販限定で、天板やカラーホイールパッド、キーボードのカラーが選択できる点もレッツノートの楽しさだ(オプション)。レッツノートといえばシンプルで渋いイメージだったが、カラフルな自分だけの1台にカスタマイズすることも可能だ。外観をオシャレにしたいという人は、ウェブ直販モデルでカラーを選んでみてはいかがだろうか。
さて薄型スタイリッシュ系ノートがひしめく2016年。どのノートを選ぶかは悩ましい。軽さ、壊れにくさ、LTE対応など、外出先で助かるポイントを考えると、レッツノートの魅力はある。ちょっと高価ではあるのだが、軽量化など最新のスペックを追求しつつ、昔から変わらないデザインを採用し続けている点は、数年使っても見た目が陳腐化しないという、トラッドというか定番的な良さがあるようにも思える。高いのなら、当然長く使いたいので、意外と重要なポイントなのではないか。
レッツノート SZ5の主な仕様 | ||||
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型番 | CF-SZ5 JFMQR |
CF-SZ5 JDMQR |
CF-SZ5 HDLQR |
CF-SZ5 HDKPR |
CPU | Core i7-6500U(2.5GHz) | Core i5-6200U(2.3GHz) | ||
メモリー | 8GB | |||
ストレージ | SSD:256GB | SSD:128GB | HDD:750GB | |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | |||
画面 | 12.1型(1920×1200ドット) | |||
バッテリー駆動時間 | 約21時間 | 約14.5時間 | 約11.5時間 | |
本体サイズ | 幅283.5×奥行き203.8×高さ25.4mm | |||
重量 | 約1.05㎏ | 約1.025㎏ | 約929g | 約1.02㎏ |
LTE | ○ | ー | ||
カラー | ブラック | シルバー | ||
OS | Windows 10 Pro |
Windows 10 Home |
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Office | Office Home&Business Premiumプラス Office 365サービス |