「インストールされない」「使われない」「儲からない」ーー100本超のアプリ運用実績を持つ「エキサイト株式会社」の事例から、アプリを失敗で終わらせないためのノウハウを学ぶ書籍『事例に学ぶスマホアプリマーケティングの鉄則87 企画からプロモーション、分析、マネタイズまで』。本書の中から、現場ですぐに使える「鉄則」を厳選して紹介します。
ダウンロード数が伸びない場合は、iTunes ConnectやGoogleアナリティクスを使って、ダウンロードにつながる経路を調べます。
広告以外の流入元を調べて拡大施策を打つ
アプリのダウンロード数が伸びない場合は、分析ツールで原因を調査しましょう。iOSアプリの場合はiTunes Connect、Androidの場合はGoogleアナリティクスを使って調べます。
まずは、ストアのダウンロードページに来訪する経路を調査します。ストア内からの流入が少なければ、タイトルや説明文にキーワードを追加するなどのASOを実施します。ストア外で特に強い導線があれば、さらにその導線を強化します。
ダウンロードページからのアクセスがあるのに、実際のダウンロード数が少ない場合は、説明文やスクリーンショットを差し替えるなどのASOを実施します。
AndroidアプリはGoogleアナリティクスで分析
Google Playで配信しているAndroidアプリの場合は、Googleアナリティクスの「集客」メニューを利用して、ユーザーがアプリに到達するまでの経路や、ダウンロードにつながる参照元を特定できます。
「集客」メニューでは以下のようなデータが取得できます。
- 新規ユーザーの属性(OS、アプリのバージョン、地域)
- アプリマーケット(アプリマーケット名)
- 参照元(Google Playのみ)
- 参照フロー(Google Playのみ)
- AdWords
Google Playで配信しているアプリでのみ有効な「参照元」で、ユーザーがどこを経由してGoogle Playストアにアクセスしたかをプライマリディメンションで特定できます。また、「参照フロー」から、ユーザー獲得のプロセスをトラフィック量で確認できます。
アプリコンバージョン率が低い場合
ユーザーがアプリストアのダウンロードページまで到達しているのにインストール数が伸びない場合は、「アプリコンバージョン率」を高める必要があります。アプリコンバージョン率は、Googleアナリティクスの「参照フロー」から算出できます。
アプリコンバージョン率=インストール÷Playストアビュー×100
アプリコンバージョン率は、ASOに取り組むことで向上できます。アプリ名や説明文、スクリーンショットを週1回の頻度で変更し、ランキングの推移やダウンロード数をチェックします。変更した前後1週間を比較し、ランキングが急激に下がったり、ダウンロード数に変化がなかったりするときは、内容がユーザーに伝わっていないと判断し、さらに変更して改善していきます。