理系博士コンサルタント・栗山雄司のコラム
「販売重視型の健康食品OEM製造&原料開発」より
2015は、酵素の次にスーパーフードという言葉が盛り上がり、現在も、スーパーフード系の商品開発(主に日本市場)が増えています。20代後半から30代前半の世代を中心に、市場全体でナチュラル志向が強まっているように感じられます。
そこで、疑問。
どこまでがスーパーフードなのか?
まず、日本スーパーフード協会の定義は、以下のようになっています。
・一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。
そして、一般的には「アサイー、チアシード、スピルリナ、マカ、クコの実(ゴジベリー)、カカオ、ココナッツ、カムカム、ブロッコリースーパースプラウト、麻の実(ヘンプ)、アマニ、キヌア、えごま」などが有名です。
昨年のココナッツオイルブームやチアシードブームの再燃などは、記憶に新しいところです。一方、その他にもスーパーフードに当てはまるものは、多数存在します。
例えば、日本食でも以下のようなものが和のスーパーフードといえるのではないでしょうか?
「納豆、おから、モズクやメカブなどの海藻類、味噌、甘酒、すんき漬け」。
納豆はすでにアメリカでもスーパーフードとして人気で、海藻類は海のスーパーフードとしてブームが起きかけています。日本でも、甘酒やすんき漬け(無塩、乳酸菌発酵)が和のスーパーフードとしてメディアで注目され始めています。
日本食は、まさに「スーパーフードの宝庫」のように感じられます。
日本市場は今後、これらの関連商品が狙い目かもしれません。
この市場の流れを見ながら、先手を打っていけたらなぁ、と思います。
隠れた和のスーパーフード素材を発掘したいですね。
■プロフィール
理系博士コンサルタント・栗山雄司
博士(水産学)、食品保健指導士、健康管理士。富山県滑川市出身。
(株)アンチエイジング・プロに所属し、健康食品の商品戦略と販売戦略のコンサルを行っている。
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