「インストールされない」「使われない」「儲からない」リリースしたアプリを失敗で終わらせないため、100本超のアプリ運用実績を持つ「エキサイト株式会社」の事例から、アプリマーケティングの戦略・戦術・施策をまとめた書籍『事例に学ぶスマホアプリマーケティングの鉄則87企画からプロモーション、分析、マネタイズまで』から、現場ですぐに使えるノウハウを厳選して紹介します。
ユーザーにアプリをダウンロードしてもらうには、App StoreやGoogle Playといったアプリストアで見つけやすく、ダウンロードしやすくする必要があります。
ASOで改善すべき7つの項目
App StoreやGoogle Playといったアプリストアは、アプリをダウンロードするだけではなく、検索やランキングでアプリを「見つける」場所でもあります。アプリのダウンロード数を伸ばすには、ユーザーがアプリストアでアプリを見つけやすく、ダウンロードしたくなる「ASO(アプリストア最適化)」「が重要です。代表的な改善方法には以下があります。
1.ひと目で内容がわかるアプリ名
アプリストアで表示されるアプリ名は、長いと途中までしか表示されません。 ユーザーがひと目でアプリの内容がわかる名前を付けます。
2.ひと目で見分けられるアプリアイコン
アプリストアとダウンロード後のホーム画面に表示されるアプリアイコンは、 他のアプリと区別できるように作成します。他のアプリのアイコンを参考にし ながらも、コンセプトをうまく打ち出して目立たせることが大切です。
3.限られた文字数でアプリの特徴を伝える説明文
アプリストア内のアプリ情報ページに表示される説明文は、文字数が限られ ているのでどんなアプリなのかを端的に説明します。
4.スクリーンショットにも工夫を
ユーザーは、アプリをダウンロードする前にスクリーンショットを必ず チェックします。アプリの画面をそのまま載せただけではアプリの内容が伝わ りにくいので、訴求ポイントをキャッチコピーにして画像に重ねるなど、工夫 しましょう。
5.動画を活用する
アプリを紹介する動画を掲載できます。アプリの魅力や、具体的な使い方を ユーザーにわかりやすく伝えます。
6.見つけてもらいやすい検索キーワードを設定
ユーザーがアプリをダウンロードするきっかけは、アプリストア内で「検索」 するか、「友達からのクチコミ」がほとんどです。検索キーワードはアプリを見 つけてもらうための手がかりになります。
7.アップデート説明文も重要なマーケティングチャンス
アップデート時には、どんな機能を追加して、どの不具合を修正したのかを 説明します。アップデートの内容で、ユーザーに「意見を聞いている」「改善さ れている」といったポジティブなイメージを与え、アプリの印象を良くします。 ユーザーと開発者のコミュニケーションの場としても有効です。
これらの項目はいずれもリリース時に一度設定したら終わりではありません。 PDCAサイクルに組み込んで、繰り返し改善していくことが大切です。