ディスプレーでゲームをしたい需要がありそう
GV-USB2が人気である理由のひとつは、アナログ入力対応機器がなくなりつつあることではないだろうか。
データをデジタル化する目的はもちろんあるが、変換器としての使い道もある。とくにS端子にいたってはコンバーター経由くらいしかないし、ビデオコンポジットは、メーカーによっては標準搭載となっているが、そろそろサポートされるのかもあやしい。
加えて、TVパネル自体がない環境も珍しくなくなりつつある。TVを見ることはないが、ストリーミングサービスで映像コンテンツを視聴するというスタイルもあれば、TV番組についてはnasneで済ますといったライフスタイルもあるだろう。
そんな状況でもビデオキャプチャーが必要になることはある。ゲームだ。レトロなゲーム機で遊びたいと思ったとき、入力先に困ってしまう。
解像度的にはディスプレーの一角にあればプレイは十分だし、画面のキャプチャーも録れる。なにより、いつまでもゲーム機が動くわけでもないので、大好きなタイトルのスクリーンショットは残しておきたい。
ポイントとしてはハードウェアエンコードではないため、PC環境依存する部分はあるが、録画しない限りはプレイする分には遅延は気になるレベルではないことだ。
検証用タイトルにはセガサターン「GUNGRIFFON THE EURASIAN CONFLICT」「蒼穹紅蓮隊」、メガドライブ「重装機兵レイノス」「鋼鉄帝国」。
いずれも遅延があるとプレイにならないタイトルなので、普通に遊ぶ分には問題ないと判断している。
またLight Captureだけでなく、フリーウェアである「アマレコTV」でも動作したので、プレイ環境は作りやすいといえるだろう。といったこともあり、ゲーマーからも受けているのかもしれない。
アナログデータのバックアップだけでなくゲームにも
GV-USB2自体は、ビデオデッキなどからのソースを受けてデジタルに変換するためのものだが、プレビューにほとんど遅延がない点を活かすのであれば、レトロなゲーム機用としても活用できる。
現行のPCの大半でまず負荷は気になるレベルではなく、Atomでも動作は軽快だった。そのため、どういう運用方法にしろ、NUCや小型PCをベースに環境を作れるのもメリットだといえる。
そろそろ保存しておきたい古いデータがあるのであれば、GV-USB2を見ておいて損はないだろう。
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