毎年行事のように登場する「Boogie Board」の新商品。今回は初代を超えるか!?
電子メモのような使い方ができるペン系デバイス「Boogie Board」。初代が我が家に来てからもう数年は経ったと思うのだが(関連記事)、米国から取り寄せた初代はバッテリー切れ。先日、無理矢理内部のボタン電池を交換して、いまは生き返ったように元気に動いている。
今回、世代的には何代目かよく分からないが、またしても新しい「Boogie Board Jot 8.5」(以降「Jot8.5」)が発売、出荷された。
今回の商品も「Jot8.5」という販売元である米国ケント・ディスプレーの世界共通商品番号以外に、国内で代理店販売をしているキングジムが「BB-7」というローカル商品番号をカブって付けているので、ややこしくてしょうがない。
ちなみに「Jot8.5」というのはLCDサイズが8.5インチであることを表わしており、商品の識別としてはこちらの商品名の方が明らかに有用だ。筆者が今までに衝動買いしたBoogie Boardの総数は最低でも10枚は下らないとは思うが、実際に自宅で今も何らかのカタチで使っているのは、今回のJot8.5を含め7枚のBoogie Boardだ。
思いついたら即書ける!
Boogie Board最大の魅力を素直に継承
Boogie Boardも、ある時期、単なる“一時的なメモ”ではなく、内部ストレージを持って、保存し、USBケーブルやBluetoothでパソコンやスマホなどとデータ共有する方向へのシフト現象が見られた。
しかし、結局のところ、常に“帯に短し”状態となり、昨今は単体でのメモ機能が前面に押し出されたシンプルな商品が一般的だ。
とはいえ、この手のスタンドアローン(単体で機能する)ガジェットの世界では、流行病のように、何年かに一度はクラウドやネットの世界に憧れる周期があるので、また忘れた頃にクラウド接続などを中途半端に実現したガジェット型Boogie Boardが登場する可能性は高いだろう。
筆者が現在、自宅に持って使っている“ペン系のデバイス”は、Jot8.5を含め、ソニーの「デジタルペーパー」とシャープの「電子ノート」の3台。ほかの2つと価格的な開きが大きいが、群を抜いて稼働率の高いのはソニーのデジタルペーパーだ。
じっくり考え事をしながら、企画案や商品構想などを思いつくまま紙に書くイメージなら間違いなくソニーのデジタルペーパーがダントツに一番だ。
シャープの電子ノートは、絶対的な筆記面積が小さいがゆえ、構想とかスケジュールなどを書くイメージはなく、どちらかと言えばチョットしたメモと大昔の電子手帳的使い方なら妥協範囲ギリギリだ。
それらに対してJot8.5は、とにかく、脳内に何かが思い浮かんだら、速攻でカバンから取り出して、電源オンすることもなく、ページをめくることもなく、即座に書き込める“スピード感”が最高だ。これは初代のBoogie Boardの頃から、ほかのどんなインテリジェントなデバイスも抜くことのできない、ものすごいアドバンテージなのだ。
今回発売されたJot8.5は、実測重量で112g。これは筆者が愛して止まない初代Boogie Boardとまったく同じだが、Jot8.5は、本体のボード下部にインテグレートされた筆記ペンも込みの重量だ。
(次ページに続く、「バッテリー交換が可能になるなどありがたい進化ポイントも!」)

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