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反射だけでなく自発光素材、デジタルサイネージや透けるモニターにも利用されそう

車のフロントガラスを全面ディスプレー化する自発光中間膜

2015年12月10日 09時05分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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使用時イメージ

 積水化学は12月8日、自動車フロントガラスを全面ディスプレー化する素材を開発したと発表した。

 自動車のフロントガラスに各種情報を投影するHUD(ヘッドアップドディスプレー)の普及が進んでおり、2014年度に世界で販売された新車では100万台程度が採用。同社では2020年度には500万台以上に拡大すると見込んでいる。

自発光中間膜を用いた自動車フロントガラスHUDの仕組み

 自発光中間膜はガラスにサンドイッチする素材で、車内に設置したプロジェクターからの光を受け、反射ではなく素材が発光する。視認性が高く視野角も広いのが特長。フロントガラスに用いられる素材として要求される遮音性能や遮熱性能といった機能も同時に付与できるという。

 同社では、2018年頃の市場投入を目指して開発を進めるとともに、自動車だけでなく建築物のガラスなどへの応用も考えるとしている。

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