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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第147回

HTC、ASUS、富士通の3万円台のSIMフリースマホのカメラをチェックする

2015年11月23日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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実写比較1本目は引き分け……

 ここからは実際に撮影して写真を比較する。3機種とも初期設定のまま同じ被写体をアウトカメラで撮影、さらにデジタル一眼のキヤノン「EOS 70D」でも撮影して比較する。

HTC Desire 626

ZenFone Selfie

arrows M02

70D

 3機種ともデジイチの写真とは似ていないが、ピンポイントでは近い部分がある。まずはカーテンを見ていくとHTC Desire 626がリード。他の2機種が白っぽいのに対し、こちらはちゃんと茶色い感じが出ている。

 一方、HTC Dcesire 626の人形やカラータイルの写真を見ると色が濃い。他の2機種を見ると、arrows M02のほうが全体的に色が薄く、明るく感じる。ZenFone Selfieはカラータイルや造花の色がデジイチの写真に近い。HTC Desire 626とZenFone Selfieのあいだくらいでちょうど良かったように思う。というわけでまずは引き分け。

インカメラの比較ではさすが
ZenFone Selfieがキレイ!

 続いてインカメラで実写比較。こちらは筆者の主観でキレイな1枚を勝ちとする。なおアウトカメラでの撮影と間違わないよう、被写体にシーラカンスの人形を加えた。

HTC Desire 626

ZenFone Selfie

arrows M02

 これはアウトカメラの比較よりも違いが明確。まずパッと見てキレイに感じるのはZenFone Selfieではないだろうか。やはり13メガのインカメラということで、写真全体が滑らか。粗さを感じず精細だ。明るいので人形の色も自然に見える。

 HTC Desire 626は相変わらず濃い色。カラータイルの赤、アヒルの唇のオレンジなどが強調されている。ただ造花を見ると、花びらの濃淡がわかりやすかったりと、これはこれでキレイに感じる。5メガのインカメラだが、人形を見ていると毛が潰れている感じ。ZenFone Selfieには及ばない。

 arrows M02は3枚で比べると、一際全体的に明るく、白っぽい。特にカラータイル、造花の花びらが白い。明るいだけでなく画像の粗さも目立つ。パソコンの画面で見るとやはり2.4メガでは厳しいのだ。スマホの画面で見ればまた別だろうが、それでもガラケー時代より画面が大きい今、ちょっと気になるかもしれない。

 ここはZenFone Selfieがその機種名らしく、インカメラではリードしたと見る。

暗所撮影ではZenFone Selfieが
デジイチにとても近い一枚

 さらに暗所撮影を比べる。これは被写体周辺を150ルクス前後の明るさ(一般的なオフィスよりもかなり暗い)に設定している。こちらもアウト・インどちらのカメラでも撮影したが、まずはアウトカメラでの比較。

HTC Desire 626

ZenFone Selfie

arrows M02

70D

 これはひと目でハッキリしたのではないだろうか。ZenFone Selfieの写真が、カーテン、人形、カラータイルの3要素がデジイチとほぼ同じように思う。続くのがarrows M02で、明るめに撮れており、一枚だけで見れば十分キレイに感じる。一方でHTC Desire 626は3機種のなかでやや暗く、暗所で明るく撮影するのは苦手なようだ。

暗所で使ったインカメラ
arrows M02が勝利!

 最後の実写比較は暗所をインカメラで撮影してみた。ここでもアウトカメラとの違いを出すためシーラカンスの人形を加えている。こちらは筆者の主観で勝ちを決める。

HTC Desire 626

ZenFone Selfie

arrows M02

 まずHTC Desire 626が引き続き脱落。かなり暗い。ZenFone Selfieとarrows M02の対決だが、今回はarrows M02の勝ちとしたい。画素数では負けているのだが暗所のおかげで目立たちにくいのかもしれない。ZenFone Selfieもキレイではあるのだが、初期設定でそのまま撮影しているため、オートでの設定の差か、粗さも感じる。

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