このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Tinyや一体型など、ThinkCentreもラインアップ一新

Xeon搭載、拡張性にも優れた最強ThinkPad P70/P50の中身

2015年11月18日 09時00分更新

文● 小林 久/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Skylake搭載に加えて、日本のオフィスにも適した利用スタイルを提供

 デスクトップのThinkCentreでは、一体型/分離型両方の新製品を投入(関連記事)。ネーミングルールが変更され、性能に応じて割り振られる型番の数字は3桁に。SFF Pro筐体は廃止されよりコンパクトなSmall筐体となった。またvProモデルも通常モデルと同じ筐体/型番を使用する。

TinyはVESAマウントでディスプレーに装着できるほど小さいが、第6世代CoreプロセッサーやM.2 SSDなどでパフォーマンスも優れる。

ThinkCentre Tinyとダストシールド。正面はもちろんだが、側面からのホコリも防げる。

 レノボが持つ企業向けデスクトップの中では現在、Tinyと呼ばれる最も小さな筐体の人気が高く、デスクトップ全体で30~40%の占有率となった。ゴルフボール4個分の幅と高さの小型PCとして2012年に登場したTiny(関連記事)。筐体サイズは一貫して小さく、利便性や堅牢性を高める工夫を盛り込んできた。Mil Specへの対応やAlt+Pでの電源駆動に対応した第2世代(関連記事)は、後期モデルでセキュリティー機能を強化してSSDモデルなども追加した(関連記事)。

 第3世代の強化ポイントとしては、USBポートの拡充(M900では5個から6個へ)、背面オーディオ出力を追加したほか、オプションでツールレス筐体の選択が可能となったこと、M.2接続の高速SSDモデルの追加など。上位のM900は35Wの第6世代Core i、下位のM600はPentium N3700/Celeron N3050シリーズを搭載可能。なお、M600では選択できるOSが64bit版に限定される。

型番は数字3桁で統一

Tinyシリーズの進化

設置方法の柔軟性が高く、今回からツールレス筐体も用意した。

上位・下位の比較

 また新オプションとしてダストシールドと呼ばれるフロントカバーも用意している。Tinyシリーズでは内部のホコリが36.9%に削減、動作温度もCPUが5.5℃、HDDが7℃下がるという。なお、このダストシールドは、幅88㎜の新筐体M900 Small用もあり、筐体が大きい分よりホコリを削減できる。内部のホコリは42.9%削減、動作温度はCPUが2.5℃、HDDが4℃下がるという。

ダストシールドの拡大カット。丸い穴の間にはさらにきめ細かいフィルターが入っている。

ダストシールドは、筐体内部の動作温度の増大にも対応できる。

TinyとSmall、それぞれに装着した際の数値。

M900 Smallと従来モデルの比較

M900 Smallは、幅90㎜以下にするという、日本に法人に多い要求仕様に合わせて、よりスリム化した。

 最後に一体型のAlii-In-Oneシリーズについて。23.8型のM900zと21.5型のM800zの2種類がある。筐体の薄型化、DisplayPort経由で映像の入力も出力もできるようになった点、CPUの強化などが改善点。また、M900zのみとなるがツールレス筐体も採用した。

M900z。スイーベルで見下ろして使えるヒンジ機構やツールレスで内部アクセス可能とするなど、デザイン面も大きな改善をした。

M800zはよりコンパクトな一体型機。スタンドも細身でデザイン性に優れる。

 一体型PCのニーズが、従来のオフィスの省スペース化から、受付やカウンターに設置し、金融商品の対面販売などで多く使用されている現状に配慮。コンセプトを改善している。オフィス用に一体型PCを選択する割合はかつては10%ほどあったが、現在では4~5%程度にシュリンクしているという。

 そこで見られる用途を想定して、デザインを薄型化。さらにタッチ資料を見せたり、操作しやすくするためにタッチパネルと、デュアルヒンジで角度や高さを自由に動かせるスタンドを採用。対面販売をよりしやすくしている。

一体型シリーズの歴史。今年で7年目。この間、省スペース性から、一体型ならではの利便性へと市場のニーズは変化してきた。

単に見た目がいい筐体ではなく、細かな使い勝手にも配慮している。

前へ 1 2 次へ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中