絶対遊んでおきたいSteam名作選。第3回は“2D版マイクラ”としても名高い人気サンドボックスゲーム『Terraria(テラリア)』を紹介します。
Terrariaは、ドット絵の世界を探検しながら素材を集め、道具を製作したり建物を建築したりして楽しむクラフト系2Dアクションゲームです。
当初は『Minecraft』からインスピレーションを受けて作られた作品として知られていましたが、発売から早4年。今や独自の進化を遂げており、まだ遊んでいない人も、そして過去に遊んでいた人にもぜひ今から遊んで欲しい1本となっています。
とくに初期にプレイしていた人からすると、その変わり様に驚くこと間違いナシ。作れるアイテム・モンスター・ボス・ワールド(ステージの環境)などが大幅に追加されており、Ver1.0時と比べると続編のレベルになっています。
もちろん今から新しくプレイする人にとっては最初からコンテンツが盛り沢山という嬉しい状況。しかも、価格は驚きの980円。10時間、100時間、1,000時間と遊べるゲームが1000円でお釣りがくるレベル。これはもう、買うしかない。
『Terraria』 980円
日本語化MODを導入しよう
さて、このTerraria。日本ではスパイク・チュンソフトからPS3、PS4、PS Vitaで発売されているため、ゲームショップなどで目にしたことがある人もなかにはいるんじゃないでしょうか?
しかし、あの『テラリア』とこのTerrariaは違います。具体的にはあちらは日本語+独自GUI+追加要素、こちらはオリジナルです。が、そのため英語となっています。はい、英語です……。
しかししかし、ご安心ください。有志による“日本語化プロジェクト”が発足しており、プロジェクトの日本語化MODを導入することでPC版Terrariaでも日本語でプレイできるのです。
導入もファイルのコピー&インストールとカンタンなため、Steam初心者の人はこの機会に日本語化MODのインストールに挑戦してみましょう。
Terrariaの日本語化MODの導入方法
1.日本語化Modのダウンロードページに行く
2.ページ内のリンクから“Mod本体+翻訳データ”をダウンロードする(Google DriveとDropBoxからDL可能)。
3.圧縮ファイルを解凍する。
4.解凍したフォルダ内にあるbinフォルダの中身を、Terrariaがインストールされているフォルダにコピーする。※通常はC:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Terraria
5.Terraria_JP.exeを実行する。
※記事執筆時点のインストール方法です。ご利用は自己責任でお願いします。
ここを拠点とする!
日本語化を導入したら、早速ゲームを始めましょう。最初にキャラクターメイキングとワールド生成があります。キャラクターは外見だけなので自分好みにササっと作り、ワールドは毎回ランダムで生成されます。最初はサイズ“small”がオススメですが、ぶっちゃけどれでもいいです。
ゲームが始まったら、まずは斧を持ってその辺に生えている木を切りましょう。もし木がなかったらテキトーに歩きまわって見つけてください。
マウスポインタを木にあわせて左クリックを長押しすると、斧をぶんぶんと振り回し始めます。すると、そのうち木が切れて“木材”になります。このとき、ポインタを根本にあわせておくとその上が全部破壊できるので便利です。
こうして木材をたくさん集めたら、今度は家を建築しましょう。何はともあれまずは家です。と言うのも、このTerrariaの世界では夜になるとゾンビが攻めてくるからです。ある程度装備が整っていればゾンビなんか屁でもありませんが、初期装備では死にます。
また、家にドアをつけているとNPCのガイドが勝手に開けてしまったり、ゾンビがドアを破壊して侵入してきたりする恐れがあるため、最初の家はドアなし&素材節約のために壁紙もなしでOKです。なーに、外に出たくなったらつるはしで壁を壊して、またあとで塞いでおけばいいんです。ドアなんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ。
いわゆる“豆腐ハウス(四角いだけで飾り気のない家の意味)”さえあれば、ひとまず初期のゾンビ対策としてはカンペキです。
コツコツコツと素材掘り
木材で家や装備を整えたら、次はダンジョンを探索しましょう。じつは、Terrariaの世界にはダンジョンがあるのです。そして、このダンジョンを攻略していくことがゲームの目的です。
サンドボックスゲームなので“目的”とは少し違うかもしれませんが、ダンジョンを攻略しないことには新たなアイテムをクラフトできません。つまり、モノを作るうえでダンジョン探索はかかせません。
ただし、ダンジョンの内部は暗いので松明(Torch)が必要です。その松明はスライムを倒して手に入るジェムと木材を組み合わせてクラフトできます。
ダンジョン内部では、銅や鉄などの鉱石を見つけられます。これらをツルハシでコツコツと掘り、文字通りコツコツ集めて持ち帰りましょう。集めた鉱石はかまどを使ってクラフトすればインゴットになり、そこからさまざまなアイテムを製作できます。
金属から作れる武器や防具は強力なため、これらの金属装備を揃えることでダンジョンのさらに奥深くへと潜れるようになります。すると、そこには新たな鉱石が……! という流れです。
ネタバレを避けるためスクリーンショットは掲載しませんが、ゲームを進めていくとボスとの対戦や、空中の探索も待ち構えています。どうやって倒すのか? どのように探索するのか? 実際にプレイして挑戦してみてください。
マルチプレイ対応
また、Terrariaはマルチプレイにも対応しています。
みんなで強力なボスに挑んだり、巨大建築物を作成したりとマルチプレイの楽しさは満点。ゲームは4パックでの販売もされているため、仲の良い友達を3人集めて一緒に購入すれば、1本だと980円なので、約3本分の2980円で4人マルチプレイが楽しめます。
低スペックでも遊べる!
そして何よりイチオシな理由が、Terrariaは低スペックでも遊べることです。
最新ゲームの要求スペックはつねに上がり続けています。11月5日に発売された『Call of Duty: Black Ops III』は最低動作環境でCPUがCore i3-530、GPUがGeForce GTX470以上、12月17日発売予定の『Fallout 4』では同CPUがCore i5-2300、GPUがGeForce GTX550Ti以上と、最低動作環境ですらゲーミングPCであることが前提です。
そんななか、このTerrariaはCPUが2GHz、GPUがビデオメモリー128MBとグラフィックカードのないCPU内蔵GPU環境でも動作します。分かりやすく言うと、ゲーミングPCだけでなく、ビジネス向けノートパソコンでも遊べます。
仕事用のノートパソコンでゲームを遊ぶなんて褒められたものではありませんが、世の中息抜きも必要です。家ではがっつりゲーミングPCで、と遊び分けてみてはいかがでしょうか。「ちょっとゲームで遊びたいな。でもゲーム用PCじゃない……」とお悩みのそこのあなた、Terrariaという本格派クラフトゲームを遊んでみませんか?
(ゲームの面白さ的な意味で)後悔はさせません。仕事を放り出してのめり込んだ時間はプライスレスです。
Steam用にオススメのゲーミングPCはこちら
ユニットコム『LEVEL∞ (レベル インフィニティ) C-Class | コンパクト・ミニマムモンスター・ゲーミングPC』
タイトル情報
●Re-Logic
●980円(2011年5月16日) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、Mac
ジャンル アクション、アドベンチャー、独立系開発会社、RPG
■著者:篠原 修司
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
・Twitter:@digimaga
Image from Amazon.co.jp |
週刊アスキー 特別編集 ゲームに強いパソコンがわかる本 (アスキームック) |
この連載の記事
-
第2回
ASCIIsteam
魅力的なストーリーでゲームの”基本”がわかるアドベンチャー『Alan Wake』 -
第1回
ASCIIsteam
カジュアルゲーマーにおすすめできるSteamを代表するゲームと言えば『Portal 2』 - この連載の一覧へ