ペンやキーボードの使い勝手が大きく向上した!
続いて、Surface Pro 4でペン入力やタイプカバーによるキー入力を試した感想をお伝えしよう。
ペン入力自体については、描画時のレスポンスが向上しているように感じた。Surface Pro 3でも描画はなめらかだったが、Surface Pro 4ではペン先の追従性がさらに高くなっているようだ。実際になぐり書きのようにペンを滑らせても、問題なく描くことができた。CPUがSkylake世代にアップグレードしたことで、パフォーマンス面が改善されているのかもしれない。
個人的に一番うれしいのは、本体左側面にペンを装着できるようになった点。装着はマグネット方式で、軽い力で取り外せるにもかかわらず、ペンが本体からずり落ちるようなことがない。Surface Pro 3ではカバーに布のホルダーを粘着テープくっ付ける仕様だったので、取り回しがだいぶスマートに行なえるようになった。
さらに新しいSurfaceペンには、4種類のペン先が用意されている。ペン先の柔らかさは鉛筆の硬度と同じ仕様になっており、2H、H、HB、Bの中から選択可能だ。ただし、マイクロソフトの直販サイト「マイクロソフトストア」では単品販売のSurface ペンには4種類のペン先がセットになった「ペン先セット」が付属すると表記されているものの、Surface Pro 4自体にセットが付属するとは書かれていない。現時点ではSurface Pro 4にペン先セットが付属するかどうかは不明だ。
また今回は試せなかったのだが、Surface ペンのペン尻を消しゴムとして利用したり、ボタンを長押しすることでWindows 10の音声認識機能「Cortana」を呼び出せる。筆圧感知は従来の256段階から1024段階へと向上し、よりち密な表現が可能となった。
タイプカバーも「Surface Pro 4 タイプカバー」としてリニューアルされており、操作感が向上した。キーの機構はパンタグラフ方式となり、入力時に感じる指への反発がかなり抑えられている。また個々のキーが独立した「アイソレーション方式」を採用することにより、誤入力なくスムーズにタイプできるようになった。従来のSurface Pro 3 タイプカバーと比べて打鍵感は格段によくなっており、さらにメカニカルな機構が組み込まれたことによって入力時のたわみも少なくなっているように感じる。
新しいSurface Pro 4 タイプカバーはSurface Pro 3でも利用可能だ。新たにパンダグラフ機構が組み込まれたにもかかわらず、重量は295gと従来と変わらず。サイズについては高さが0.1mm増えただけだ。
パフォーマンス向上と入力デバイスの改良がポイント
Surfaceシリーズは毎年リニューアルされているが、新しいモデルが出るたびに完成度は大きく向上している。今回のSurface Pro 4はSkylake世代のCPUによるパフォーマンスの向上と、ペンとキーボードの使い勝手が改良された2点が大きなポイントと言えるだろう。今回は展示機を使った簡易レビューということで外観面を中心に紹介したが、機会を改めてベンチマークなどの詳細なレビューをお届けしたい。