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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第88回

アメリカでの4Kテレビは時期尚早か?

2015年10月21日 12時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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Apple TVの4K非対応については不満だが現実的

 筆者のデバイスのエコシステム上、新型Apple TVを選ぶのが一番利にかなっていると思いますが、4Kをサポートしなかった点には不満があります(関連記事)。というのも、手元のiPhone 6s Plusで撮影した4Kビデオを見るには、一度YouTubeやVimeoあたりにアップして、Amazon Fire TV 2あたりで再生しなければならないからです。

 あるいは、新しい21.5インチのiMac Retina 4Kディスプレイモデルを買ってきて、ビデオを取り込むべきでしょうか。いや、テレビで手軽にiPhoneで撮った写真やビデオが楽しめるのが良かったのに、Macの出る幕じゃないと思います。

 一方で、前述のとおり、4Kコンテンツをネット経由で見るには、(筆者が住む地域では)ネットのインフラがまったく追いついていません。これはどう考えてもAppleのせいではないと思いますが、「4K対応のApple TVを販売しても、実際には4Kコンテンツが快適には楽しめない」事実を容認できないというAppleらしい論理も理解できます。

 でも、筆者が言っているのはローカルでの4K映像の話であって、iPhoneで撮った4Kのビデオを帯域がたっぷりあるWi-Fiでテレビに飛ばせても良いじゃないかと思います。とはいえ、米国で4Kというのはまだまだ時間がかかりそうです。パネルの値下がりは早かったのですがね。

 ちなみに、高画質な映像規格としては、4Kに加えてHDRという尺度も加えようとしています。この話は機会を見て、また。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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