13,3型モバイルノートを2カ月使って感動した話(1)
DVDドライブ内蔵で堅牢、仕事用13.3型ノートとして隙のない「dynabook R73」
2015年10月11日 17時00分更新
8月にASCII.jpにジョインしてから使っている13.3型「dynabook R73」がとても使いやすい。
「いいですね、持ち運びやすいモバイルノート」って。
実はこのサイズ感のパソコンを業務で使用するのは初めてなのですが、慢性的な腰痛持ちの筆者にとってはホントに助かります。
もちろん携帯性を追求するだけなら、もっと軽くて小さな機種もあります。ただ、それではトレードオフ(諦めなくちゃいけない機能)があって、何気に業務に支障をきたしたりします。その点、dynabook R73は「モバイルのために何を省くか」ではなく「必要な機能・性能を快適にモバイルできるようしつらえた1台」とうたうだけあって、その辺のバランスが筆者にはピッタリでした。
ということで、dynabook R73の「持ち運びやすさ」をレポートしたいと思います。
主なスペック | |
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機種名 | dynabook R73/PB |
CPU | Core i7-4710MQ(2.50GHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 4600 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 1TBハイブリッドドライブ |
ディスプレー | 13.3型(1920×1080ドット)、ノングレア |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ ドライブ(DVD±R 2層書き込み対応) |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0 |
インターフェース | USB 3.0端子×3、HDMI端子×1、LAN(RJ45)×1、ミニD-sub 15ピン、マイク入力/ヘッドフォン出力端子×1 |
内蔵カメラ | 約92万画素ウェブカメラ |
サイズ/重量 | およそ幅316.0×奥行227.0×高さ18.3~26.5mm/約1.52kg |
OS | Windows 8.1 Update(64bit) |
重さと機能性のバランスが最適
dynabook R73の重さは約1.51kg。同じ東芝製でも「dynabook KIRA」シリーズには約1.10kgのモデルがあったりするし、1kgを切るモデルも増えています。そこでトレードオフの話なのですが、筆者的には、光学ドライブが省かれるのが痛手だったりします。
この仕事、光学ドライブが必要となるシーンがたまにあるんです。例えば、記者会見で資料を保存したDVD-Rが配布されて、そこからスライド画像を切り取って使うとか。外付けドライブという手もありますが、持ち運び用途で使うノートパソコンと外付けドライブを一緒に鞄に入れると、どうしてもかさばってしまうんです。鞄には発表会で使うノートやもらった資料など、縦長のものを入れることが多いので、ノートパソコンと外付けドライブを重ねて入れるより、dynabook R73をすっと縦に入れてしまったほうが鞄のスペースは大きくなります。
また、出張などの移動時にお気に入りのDVDを持っていけば、新幹線や飛行機のなかでも楽しめるものドライブ内蔵ノートの特徴だとおもいます。
ディスプレーサイズも13.3型というこの小ささが限界かなと思います。これより小さいと画像加工やクリーンショットがやりづらい。そんな筆者にとっては、重さと機能性が天秤の上でうまく釣り合っている1台だと思います。
で、1.51kgが実際重いのか軽いのかというと、片手でヒョイッと持ち上げられますし、まったく問題ありません。仕事用カバンにはもう一回り大きなPCが収納可能で、dynabook R73ならすっぽり収まってくれるので安心感もあります。これらな鞄に雨が染みこんでも、PCまで濡れるなんてこともなさそうですね。
そのほか、13.3型で有線LAN端子やミニD-sub 15ピンが付いているのもポイントだと思います。外部出力はHDMI端子がメインになってきていますが、社会にはまだまだHDMIに対応していない外部出力機器もあります。会議やプレゼンで使う会議室のプロジェクターなども、ミニD-sub 15ピンがあれば! なんてこともたまにあります。そんな時に、持ち運べるサイズでミニD-sub 15ピンを備えているdynabook R73を持っていれば、見せたい資料を大きな画面に出力することも可能です。
日々の持ち運びに安心な「堅牢性」
「堅牢性」も問題ありません。
強度を保つため、ディスプレーカバーにはマグネシウム合金を、荷重のかかるパームレスト部分にはハニカムリブ構造を採用しています。実際に出社時や取材に行く際に満員電車にのることもしばしばあります。ギュウギュウに押し込まれて鞄に圧がかかってしまったり、ぶつかれたりすることも少なくないです。それでも、dynabook R73は何事もなかったかのように動入れくれます。移動の多い筆者としては、堅牢なのはとてもありがたいことです。
dynabook R73は、1TB ハイブリッドドライブを搭載しています。最近はノートパソコンのストレージでSSDが搭載されているモデルが増えてきました。しかし、大量の画像データや資料、動画などを保存しておきたい筆者としては、まだまだHDDに頼りたい部分もあります。
もちろん、SSDのほうが早くて壊れにくいということもあるので、HDDと同じ容量のSSDを搭載できるのが一番なんですが、そうすると筆者の財布は空になってしまいます。そこで選択肢として出てくるのがハイブリッドドライブです。ハイブリッドドライブは、HDDとSSDを組み合わせたストレージで、HDD寄りの容量とコストで、SSD寄りの速さを実現します。人それぞれだとは思いますが、HDDより早くて1TBの容量があり、かつコストもHDDに近いとなると、筆者的には最高のバランスなんです。
さらにHDDクラッシュからデータを保護する「東芝HDDプロテクション」を搭載し、落下などの異常な動きを検知すると、磁気ヘッドを自動退避させ、データの損傷を防いでくれます。いくらデータを大量に保存できていても、それがクラッシュしてしまっては意味がないですから、プロテクションが搭載されているのは少し安心できるポイントではないかと思います。
一番嬉しかったのは充電なしで長時間動くこと
さて、モバイルノートでさらに重要なのがバッテリー駆動時間。持ち運びやすくても、いざ使おうという時にバッテリー切れでは困ります。でも、この仕事をしていると、その状況ってよくあるんです。
都内での記者会見は通常1時間ほど。バッテリーは3~4時間も持てば大抵間に合いますが、半日のイベントに出突っ張りだと厳しい。イベント後半にバッテリー切れとなって、静かにディスプレーを閉じる。以前はそんなこともありました。
近頃は、電源のあるカフェやコワーキングスペースも増えてきましたが、必要なときほどツチノコのように見つからないものですし、そもそも立ち寄る時間がなかったりします。さらに海外イベントともなれば丸一日セッションが続き、電源はホテルでしか使えないという状況も珍しくなくて、やっぱりPCのバッテリー駆動時間は長ければ長いに越したことはないわけです。
dynabook R73のバッテリー駆動時間は10.5時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver2.0による値。実際の駆動時間は使用環境および設定などにより異なります)。
実は意外にもこんなに長持ちするマシンは初めてだったりします。さすがに動画を閲覧したり、ずっとウェブブラウジングしたりとなると10.5時間までとはいきませんが、取材に行って半日近く外で文章作成や画像編集といった作業をこなしても、バッテリー切れにならなかったというのは嬉しい点です。
ちなみに電源オプションは「バランスモード」。バッテリ駆動中は「5分でディスプレイの電源を切る」「15分でスリープ状態にする」でした。これならさらに長時間充電なしでいけそうですね。
なんだか褒めるばかりになってしまいましたが、こと「持ち運びやすさ」に関しては、とても満足できる作りになっていると思いました。もちろん、1kgクラスでこれくらい何かを諦めなくていいパソコンがあれば、大歓迎ではありますが(笑)