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お母さんの「昔ながらの食づくり」、理想と現実にギャップ

2015年08月10日 18時56分更新

記事提供:ITソーシャルニュース

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ごはん、汁物、おかず3品の「一汁三菜」を作りたいのに、余裕がなくて作れない…。そんな母親たちの実態が明らかになった。株式会社RSLジャパン(大阪市、永吉泰典社長)が6月に行った「成長期の子供の成長に関する意識調査」によると、昔ながらの食事を作りたいとする母親は95%にのぼっているのに対し、実際に作っているのは63%。子どもの食生活に不安を感じながらも、実践に移せていない現状が浮き彫りになった。調査は、育ち盛りの子供を持つ全国の母親1200人にインターネットで実施。一汁三菜を作れない理由として最も多かったのは「時間的に余裕がない(38%)」、次いで「食事のレパートリーが少ない(25%)」だった。時間に余裕がないと答えたのは、主にフルタイムで働く母親。パート・アルバイトや主婦よりも割合が高く、働き方によって大きな差が出た形だ。

また、母親の3人に1人が「自分の子供時代よりも、今の子供の食生活が悪くなっている」と感じていた。自由意見では「コンビニによって、インスタント食品やジュースなどの加工食品を手に入れやすくなった」「添加物入りの食品が増えた」「糖質過多の欧米よりの食事になった」など、食を取り巻く環境の変化を理由に挙げる声が多かった。
さらに「土そのものに栄養がなくなり、昔ほどの栄養価が野菜にない」「旬のものを旬の時期に食べることが少ない」など、現在の農業そのものに不安を感じている人も。RSLジャパンは「便利で豊かな食生活がもたらすマイナス面に、危機感を感じる母親は少なくない」としている。

(取材・記事:高野朋美)


Q.あなたは一汁三菜の食事を子供に食べさせたいと思いますか?




Q. あなたは一汁三菜の食事を作っていますか?




Q. 一汁三菜の献立をなかなか作れない主な理由(職業別)

女性の社会進出が増え、食事づくりの時間がますます短縮される現代。多くの母親たちは、昔ながらの「一汁三菜」を作りたいと思いつつ、その時間が取れないでいる。



Q. 一汁三菜の献立をなかなか作れない主な理由として何があると思いますか?

コンビニ、ファーストフード、加工食品etc…。便利な食生活を受け入れながらも、子供の健康に不安を感じる母親の本音が浮き彫りに。

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