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マイクロソフト革新の象徴、Windows 10を知る 第9回

タッチを想定したUIはWindowsならでは

MacユーザーがWindows 10のUIを見てみる

2015年08月11日 10時00分更新

文● 貝塚/ASCII.jp

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全体的によりモダンでフラットな見た目に

各種アイコンがずいぶんとミニマルでフラットなデザインになった

何かとモダンで洗練された印象

必要最低限のものが配置されているスタートバー

モダンUIがここに統合されるとは。意外に使いやすい

 アイコンのデザインはかなりモダンになった。Windows 8.1までも随分とフラットな印象のあるデザインだったが、より余計なものが省かれ、無駄がなくなった印象。Macも、YosemiteからぐっとiOSに近いフラットなデザインを多用するUIに変わったが、Windowsの場合はWindows 8からずっとフラットデザインを採用している。

 Windows 8がリリースされた2012年あたりから、数々のOSやウェブ、刊行物に至るまでモダンでフラットなデザインを採用しているものは多くなったが、やはり先駆け的な存在だけあって、影の落とし方や背景を透過させる/させない部分、よく考えられていると感じる。

「PC設定」には線のみで書かれたアイコンを採用

 Wi-FiやBluetoothのオン/オフパネルは非常にスマホライクな、横からスワイプして引き出し、タッチで切り替えるというものになった。Windows 8.1までは、正直なところスペースがだいぶ無駄になっていたサイドバーだが、これは使いやすい。特にTransBook T300 Chiのように2 in 1でタッチパネルを搭載しているようなモデルだと、利用する機会は多そう。

かなりスマホライクなオン/オフパネル

これまでのWindowsが色濃く残っている部分

 アップルの場合は、現時点ではMacはキーボードとパッド、iOSはタッチ、と完全に切り分けているため、各々レスポンスは心地よいが、Windows 10は「デスクトップPCでも、ノートPCや2 in 1のPCでも使いやすく」という思想がよく伝わってくる。

 オン/オフパネルや、モダンUIと一体化した新スタートボタンなどを見ると、タブレットや2 in 1タイプのPCで使った際の使い勝手には、特に気を配っているように感じる。Windows 8からすでにWindowsはそういうものだったのかもしれないが、3年分の改良と考えると、この使い心地のよさにも納得。さらに「Windows 7ユーザーにも違和感なく使えるように」というのも触ってみるとよく分かり、「最高のWindows」と銘打った気持ちが分かる。

検索窓は検索候補まで表示してくれる

カレンダー表示も使いやすい

フォント

新フォントはすっきりとした細身のフォント

Macの日本語標準フォントでもあるヒラギノ角ゴシックと比べてみると、随分と異なる

 そしてシステムフォントもWindows VistaからWindows 8.1まで採用されていた「メイリオ」から、「Yu Gothic UI」というものに変わった。字游工房の「游ゴシック」の派成型で、游ゴシックを細身に整え直したような形状だ。きりっと引き締まった印象のあるフォントで格好いいが、TransBook T300 Chiのように高解像度(2560×1440)のディスプレーで見ると、斜めの線がわずかにぎざついて見えるのが残念。ここはいずれアップデートでどうにかなるのだろうか。

Macから乗り換えるのはどう?

 好みで言うとMacの方が好きだし、スクロールした際の感じや、カーソルの移動の仕方、タッチした際のリアクションや細かなアニメーションなどはやはりMacに分があると感じるが、Windowsは「マルチデバイス対応」という部分で確実に進化を続けている。まだまだざっくりと触ってみただけだが、TransBook Chiとの相性は抜群に良さそうだし、Windows 8.1と比べて明らかに操作性が向上した印象がある。しばらくタブレットモードで携帯し、まだまだ隠れているであろう細かな改良点を発見してゆきたい。

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