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夏は自炊だ! おススメ調理家電で料理対決!! 第3回

暑いから火を使わずにキーマカレーを作ってみる

2015年08月13日 12時00分更新

文● 貝塚/ASCII.jp

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これがアクティフライで作ったキーマカレーだ!

やけどには注意。でも比較的安全

 調理中、それほど大きな音は出ない。箱の中でドライヤーが動いているような音と、羽の回転する音のみだ。これくらいなら騒音の心配はない。

 注意したいのは熱だ。かなり高温の熱風が絶えず内部で渦を巻いているため、外側もずいぶんと熱くなる。すこし触っただけで火傷をするほどではないが、子どもがいる家庭では注意が必要だろう。もっともこれは、アクティフライだからということでもないが。

たまねぎ、パプリカはみじん切りにしておく

アバウトにすべて放り込んでしまった

 ただし、持ち手の部分(折り畳まれて外側に伸びている黄緑色のパーツ)は調理が終わったあとすぐに触っても「じんわり温かい」程度。できたてをすぐ盛りつけられる用になっているのだ。よく考えられていると思う。

思うよりずっと「炒めた感」ある!

 本当に放っておいて大丈夫だろうか……と少々の不安はあったものの、まあ、大丈夫だろう、という感じで32分間、完全に放置してみた。次第に香辛料の香りが漂ってくる。まさしくカレーを作っているときの香りだ。ただし、鍋でカレーを作るときのように、服に染み付いたり、部屋中に充満するほどではない。油がはねる心配もない。なかなかよいと思う。

 思うよりもずっと「しっかり炒めた感じ」のあるキーマカレーができた。よいと思ったのは、羽で優しく満遍なくかき混ぜてくれるため、人力でかき混ぜていると崩れてしまうことがあるたまねぎやパプリカの角がきれいに残ってくれている点。多少食材が崩れていたりするのも味があっておいしかったりするものだが、これはこれでとても品のある印象があるカレーでいいと思う。

調理が終了した瞬間に取り出してみたところ。ここからかき混ぜ、余分な脂をすこし捨てた

 食べてみると、見た目の通り品のある味。分量もかき混ぜ方も適当に作るカレーとはやはり違う。おそらく、絶えず満遍なく撹拌することによって「コゲ」がまったく発生せず、洗練された味になるのだと思う。もうすこし思い切ってスパイス類を入れてみてもよかったかな、とも思ったが、これはこれでとてもよい。

 それから、合い挽き肉の脂が随分と肉から出てフライパンの底に溜まっていた。鍋で作るときだって多少は脂を捨てるが、どうしても取りきれない。脂質をカットしたい人にはいいと思う。

カロリーカットだけじゃもったいない!

 料理に何を求めるかによって価値の変わってくる商品かもしれない。なんというのか、「炒める」や「煮る」は確かに面倒な部分もあるが、下ごしらえした材料が料理になっていくおもしろい工程でもあるし、その加減がうまくいったりうまくいかなかったりするのも楽しかったりするし……という感じで料理をすることそのものが好き、という人にはそれほど利用価値はないかもしれない。

 ただし、アクティフライが重宝される家庭はいくらでもあると思う。たとえば「忙しくて料理をする時間がないけれど、できるだけ手料理を食べたい」という家庭や、「子どもが生まれたばかりで、ずっと台所に立ち続けているのが難しい」という家庭、あるいは、「下ごしらえくらいならできるけれど、炒めたり煮たりするところで失敗する。そこだけ誰かにやってほしい」と考えている人、「そもそも料理が苦手/したことがなく外食や出来合いの総菜以外の選択肢がないが、手作りのものを食べたい」と考えている人などなど。料理が好きな人だって、「鍋やフライパンで別の料理をしながら、アクティフライで煮込む必要のあるスープを作っておく」とか、そのような使い方もできる。

 今回の記事のようにだいぶアバウトな使い方をしても料理として成り立ってしまうのもいいし、どちらかというとカロリーカットに焦点の当てられがちな商品だが、生活スタイルにうまく取り入れられれば、使い方次第で非常に有用な調理家電になると思う。

 さて、今回は炒めるモードでキーマカレーを作ったが、次回はモードを切り替えて、大学芋に挑戦してみる。キーマカレーのようにうまくいくだろうか?

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