ガチOC仕様の立役者
3連ファンの高性能クーラーをチェック
「GPU Boost 2.0」に対応したカードは、消費電力値だけでなくGPU温度に余裕がある場合にも動作クロックを引き上げる特性を持っている。裏を返せば、GPU温度が高くなるとブーストクロックのドロップが起こりやすくなるので、高いブーストクロックを維持してパフォーマンスを存分に発揮するためには、高性能なクーラーは必須アイテムと言える。
ここでは、「GF PGTX980TI/6GD5 HOF」の大幅なOC仕様を支える高性能クーラーの構造をチェックしていこう。
3連ファン仕様のクーラーは、効率的なエアフローを得るために、両サイドに8cm径ファンを搭載しつつ、センターにのみ9cm径ファンを搭載するという特徴的な組み合わせになっている。
ヒートシンクは、銅製のベース部分にまでニッケルメッキが施されており見た目にも美しい。搭載されているヒートパイプの本数は8mm×4本と6mm×3本の合計7本で、風抜けを良くするためにフィンに角度が付いているのが特徴。
GPUコアだけでなく、メモリチップやVRMなどのすべての発熱箇所を同時に冷却する構造になっている。VRMの熱ダレ防止やVRAMのOC耐性の向上が見込めそうなだけでなく、各コンポーネントの温度を低下させることができるので、製品寿命の向上も期待できそうだ。
大型のGPUクーラーを搭載していると重量による基板の湾曲が気になるが、「GF PGTX980TI/6GD5 HOF」にはアルミ製のバックプレートが装着されているので安心。基板の湾曲を防止してくれるだけでなく、基板背面をホコリや物理的なダメージから守ってくれるので心強い。基板背面の冷却効果も兼ね備えているので、一石三鳥とも言える実装パーツだ。
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