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GALAX「GF PGTX980TI/6GD5 HOF」

白基板&ガチOC仕様のGALAX製GeForce GTX 980 Ti

2015年07月29日 11時00分更新

文● 清水 貴裕 編集●北村/ASCII.jp

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ガチOC仕様の立役者
3連ファンの高性能クーラーをチェック

 「GPU Boost 2.0」に対応したカードは、消費電力値だけでなくGPU温度に余裕がある場合にも動作クロックを引き上げる特性を持っている。裏を返せば、GPU温度が高くなるとブーストクロックのドロップが起こりやすくなるので、高いブーストクロックを維持してパフォーマンスを存分に発揮するためには、高性能なクーラーは必須アイテムと言える。

 ここでは、「GF PGTX980TI/6GD5 HOF」の大幅なOC仕様を支える高性能クーラーの構造をチェックしていこう。

「GF PGTX980TI/6GD5 HOF」のGPUクーラー。3連ファンと大型ヒートシンクが特徴の高性能クーラーだ

 3連ファン仕様のクーラーは、効率的なエアフローを得るために、両サイドに8cm径ファンを搭載しつつ、センターにのみ9cm径ファンを搭載するという特徴的な組み合わせになっている。

センターに9cm径ファン、両サイドに8cm径ファンを搭載する。風の抜けを追求した結果この配置なったと思われる

 ヒートシンクは、銅製のベース部分にまでニッケルメッキが施されており見た目にも美しい。搭載されているヒートパイプの本数は8mm×4本と6mm×3本の合計7本で、風抜けを良くするためにフィンに角度が付いているのが特徴。

 GPUコアだけでなく、メモリチップやVRMなどのすべての発熱箇所を同時に冷却する構造になっている。VRMの熱ダレ防止やVRAMのOC耐性の向上が見込めそうなだけでなく、各コンポーネントの温度を低下させることができるので、製品寿命の向上も期待できそうだ。

GPUコアが触れる部分は熱伝導性に優れる銅製で、ニッケルメッキが施されている

OC時に発熱しがちなメモリチップにもヒートシンクのベース部分が触れる構造になっている

GPUコアに次ぐ発熱箇所であるVRMも同時冷却が可能なので、OC時に発熱が原因で供給電圧が振れることもないはずだ

風抜けをよくするためにフィンに傾斜が付けられている

ヒートパイプには熱伝導率が従来品比で30%向上したとされる、コンポジットヒートパイプが採用されている。これは、ヒートパイプの中にヒートパイプを通したような構造の物で、熱伝導率の高さが売りなのだとか

 大型のGPUクーラーを搭載していると重量による基板の湾曲が気になるが、「GF PGTX980TI/6GD5 HOF」にはアルミ製のバックプレートが装着されているので安心。基板の湾曲を防止してくれるだけでなく、基板背面をホコリや物理的なダメージから守ってくれるので心強い。基板背面の冷却効果も兼ね備えているので、一石三鳥とも言える実装パーツだ。

アルミ製のバックプレートは、基板の湾曲防止や保護だけでなく冷却効果も期待できる

(→次ページヘ続く 「白基板の作りを徹底チェック」)

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