MVNO系なら鉄板と言える「honor6 Plus」をチェック
3キャリアから登場するスマホに加えて、MVNO向けとしてラインナップされるスマホも増えてきた。2014年のシーンでは、ミドルクラスやローエンドなスマホが目立つばかりだったが、2015年になってからはハイエンドなスマホも増えている。そのなかで注目したいのは「honor6 Plus」(ファーウェイ製)だ。今回は、このhonor6 Plusをレビューする。
細細部まで気合いの入ったボディーデザイン
MVNO向けというと、3キャリアから登場するスマホと比べて、スペックだけでなく、見た目もちょっと安っぽい傾向にあったが、honor6 Plusは高級感溢れるデザインと部材を採用しており、ハイエンドモデルと遜色ない。カラーバリエーションはホワイトとゴールド、ブラックの3種類が用意されている。
本体正面から見ると、発色のいいディスプレーがまず気になる。JDI製のIPS-NEO液晶を採用しており、コントラスト比1500:1、発色もごくごくフラットだ。黒の発色がとくに良く、映像や写真にとても適している。5.5型とファブレット寄りのサイズなので、動画視聴時の満足度も評価すべき点だろう。
また、強化ガラスには「Gorilla Glass 3」を採用し、指紋防止コーティングもアリ、さらに2.8mmのフレーム幅と、ディスプレーに関してはトレンドをすべて詰め込んでいる。カタログスペックには、NTSC85%とあるため、sRGBの色域の大半をフォローしている。
本体は側面にメタルパーツを採用し、ややマットな表面加工が施されている。幅75.7mmと、4~5型クラスのスマホと比べた場合、片手でのホールドは難しいが、側面部分の加工もあり、ホールドはしやすかった。背面を見ると、スターダスト模様が目立つ。これは6層複合加工によって完成しており、眺めているだけでもなかなか楽しいデザインだ。
オクタコア×メモリー3GBで快適
対応バンド数がネックか?
次にスペックだが、CPUはオクタコアのHisilicon Kirin925(A15 1.8GHz+A7 1.3GHz)+GPU Mail T628MPを採用している。負荷の低い処理の場合は、A7を使用し、パフォーマンス優先の場合はA15を使用するbig.LITTLE構成だ。昨年の主流であったクアッドコアと比較すると、超爆速というよりは、性能を維持したままバッテリー駆動時間を長くすることに重要視しているようだ。
さらにバッテリーは3600mAhと多いため、ゴリゴリと酷使しても1日使えるという結果になった。ただ、発熱はやや高めで、本体上部あたりにあるSoC部分に触れた場合は、明らかに温度を感じるだろう。
ディスプレーの解像度は1080×1920ドットで、メモリーも3GBなので、レスポンスはとてもいい。この点で不満を覚えることはまずない。AnTuTuベンチマークの結果としては、やや低いものとなっているが、多くのアプリでそれほど性能を要求してくることもないため、気にしなくてもいい(スコアは高いほうがうれしいのだが)。
対応バンドを見ると、FD-LTE/TD-LTE/W-CDMA/TD-SCDMA/GSMに対応。FD-LTEでの対応周波数はバンド1(2.1GHz)/バンド3(1.8GHz)/バンド7(2.6GHz)と少ない点が残念なところだ。なおデュアルSIM仕様だが、2つ目は2G(GSM)用なので日本では使わないだろう。
(次ページでは、「カスタマイズ可能なホーム画面!」)

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