ちょっと気になる！　小便利そうな周辺機器レビュー 第4回

Ultrabookに超便利！　USB 3.0×有線LAN×HDMIなマルチアダプターを試す!!

Macでの動画再生は厳しいかも……
ネット接続は快適！

　すでに述べたように、製品としてはUSBハブの延長上にある製品で、そこにHDMIと有線LANが用意されているだけだ。

　とはいえ、気になる部分としては外部出力した場合の挙動や有線LAN自体の速度だ。まず、HDMI出力からみると、フルHD超の2048×1152ドットにまで対応し、サブモニターへの出力する分には問題はない。

ノートPCに本製品を接続して、HDMI出力してみたところ。OS的にはいつものセカンダリーディスプレーとして認識される

WindowsでフルHDモニターに接続。60Hzで認識されている

　また、Windowsの場合はリフレッシュレートは60Hzで駆動していたが、Macの場合は30Hz駆動となっている。資料を展開する分にはいいが、Macでは動画を再生する場合は15fpsまで落ち込むため、視聴するにはやや厳しい。

アクセスランプも用意されており、とくに意識することなく使用できる

　有線LANはカタログスペックではギガビットイーサに対応とあるため、ネットワーク接続に関してストレスがなく、たとえばウェブサイトの表示がいつもよりもっさりすることもなく、NASへのアクセスについても特に速度ダウンに遭遇することはなかった。そのため、有線LANがないノートPCの場合の確保手段としてほどよいといえるだろう。

この状態だと、USB 3.0ポートの帯域は減っている状態だが、そこまで酷使する製品は少ないため、気にする必要はないだろう

　もうひとつ気になったので、HDMI出力をしつつ、有線LAN経由でBlackmagic Design Disk Speed Testを回してみた。結果としては、それぞれ独立して使用した場合と異なる状況になることはなかった。

全ポートを使用した状態でBlackmagic Design Disk Speed Testを回してもみたが、とくにスコアに変化はナシ。もう少し高速なNASがあればよかったのだが

　もちろん、USB 3.0ポートに思いっきり帯域を使用する製品を接続した場合は別と思われるが、USBストレージやHDD程度では影響は少ないだろう。ただポータブルSSDやSSD中心のNASの場合は速度が落ちる可能性はある。

　さて、気になる要素としては発熱もある。ボディーにはアルミ部材を採用しており、放熱性はいいようで5時間ほど使用し続けても、極端に熱を持つこともなく、長時間使用も視野に知れている作りだとわかった。ノートPC操作中に触れることは、あまりないであろうから、発熱については気にしなくてもいいだろう。

VGA派の方も類似製品があるので大丈夫！

「JUH450 USB 3.0 HDMI＆3ポートハブ」（左）と「JUH410 USB 3.0 VGA＆3ポートハブ」（右）

　JUA375 HDMIギガビットイーサネットマルチアダプターは、制限の多い出先やオフィスにおいて、お手軽に拡張できる便利なアダプターだ。類似製品としてはHDMI×1、USB 3.0×3の「JUH450 USB 3.0 HDMI＆3ポートハブ」（実売価格8200円前後）、VGA×1、USB 3.0×3の「JUH410 USB 3.0 VGA＆3ポートハブ」（同8000円前後）もある。

　すでにホテルWi-Fi系の製品を持っているのであれば、これらから選ぶのもアリだろう。個人的には出先でのプロジェクターでまだエンカウント率の高いVGA出力に対応するJUH410があれば、普段はハブとして使用しつつ、出先での保険として活躍してくれそうな気配だ。

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