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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第146回

老眼世代にも優しいチューナー登場

画期的すぎて認められない、そこから進化したコルグ最新チューナーとは

2015年07月11日 12時00分更新

文● 四本淑三

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チューナーは自分で製品の全容がつかめる

―― ところで、みなさんはなぜチューナーの開発をされるようになったんですか? コルグと言ったらシンセサイザーという見方もありますけど。

市川 一言で言えば辞令で(笑)。でも、チューナーはチューナーで、小物だし、1人で全部考えて、1人で完結して設計もできるので、やっていて楽しいですよ。

肥後 自分で基板を描いて、ソフトウェアを書いて、みたいなこともできるんですよ。製品の全容がつかみやすいというか、シンセサイザーに比べると規模が小さいですから。

―― あれっ、チューナーってそういうものなんですか?

肥後 ええ。もっと規模が大きくなって人が増えると、自分が携わっている製品の全容がつかみにくくなってくる。でもチューナーは自分で全部わかるんですね。だから楽しいです。

杉原 自分が使いたいものを作っていくということですね。自分でもベースを演奏しているので、ライブで使えるもの。基本はそこですね。

―― チューナーって楽器と同じで、感覚的な要素が大きいですよね。正確ならいいってものでもないし。

肥後 チューナーはどんなジャンルの、どんな楽器でも使われるものだと思うんですけど、主役には成り得ない。常に一歩下がった位置で活躍するものですよね。使っていることを意識しなくても、正しく使えていて、そこにあって当たり前みたいな。そういうものを作りたいと思っています。もちろん、パッと見て「おっこれはすごい!」と思うものがあってもいいと思いますけど。

―― では、今まで作ったお気に入りのチューナーを教えてください。

肥後 やっぱAW-2ですね。自分でも愛用しています。

杉原 ねえ、アレ。アレがあるじゃん。

肥後 DT-4?

杉原 そう!

(次ページでは、「時代を先取りしたチューナーとは」)

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